[PD1-6] 当院の人工呼吸器離脱に関わるコンフリクト回避への取り組み
当院は、病床数740床、診療科32、看護単位17、救命救急センター(ICU8床・HCU20床)、心臓血管センター(CCU6床)を有する3次救急病院である。人工呼吸管理は主にICU・HCU・CCUで管理し、人工呼吸器離脱に努めている。一般病棟では、NIPPV管理が増加し、人工呼吸管理は減少傾向にある。診療科医師や一般病棟看護師の人工呼吸管理に対するICU依存の意識は高く、人工呼吸管理目的で一般病棟からICUに院内転床することも多い。現在はICU・HCU・CCUでの救命や急性期の治療後においても長期人工呼吸管理を必要とする患者や、終末期の患者、管理が安定している在宅人工呼吸の患者の場合に一般病棟で人工呼吸管理をしている状況である。
当院では、2011年に一般病棟における人工呼吸管理ケアの安全性向上を目的として、呼吸ケアサポートチーム(以下RST)を発足した。RSTは一般病棟での人工呼吸管理を推奨するチームではなく、やむを得ず一般病棟で人工呼吸管理を必要とする患者とスタッフのサポートをする位置づけで活動している。以降、一般病棟における酸素療法・NIPPV・人工呼吸管理に関する療養環境の安全点検やケアサポート、NIPPVや人工呼吸器からの離脱サポート、院内教育、インシデント分析・対策をしている。一般病棟における人工呼吸器離脱に関わるコンフリクトは様々であり、検討を重ねながらRST活動を継続している。
当院のICUには全診療科の救急搬送患者、院内急変患者、過大侵襲術後患者が入室する。集中治療ケアは、集中治療科医師と診療科主治医・担当医で協働する体制であるが、人工呼吸管理や人工呼吸器離脱に向けた設定変更、変更後の判断は主に集中治療科医師が実践している。ICU看護師の人工呼吸器離脱過程における介入は、経験知によって様々である。経験知が少ないICU看護師にとっては人工呼吸器離脱過程への介入は難易度が高い看護ケアである。集中治療科医師は、3学会合同人工呼吸器離脱プロトコルに概ね沿って実践していたため、人工呼吸器離脱プロトコルをICU看護師の教育ツールとして活用を試みた。ICU看護師の人工呼吸器離脱過程の理解や観察、判断についての理解を深めることができ、安全と安心に繋がっている。
人工呼吸器離脱に向けた取り組みは、救命のための気管挿管・人工呼吸管理から患者の長期予後を見すえた集中治療ケアである。リハビリテーション、栄養管理、薬剤管理、医療機器管理、療養調整、医療安全を含めて、人工呼吸器離脱に関わる各々の抱えているコンフリクトを多職種で検討し、患者にとって最善のケアを実践することが信頼の獲得にもなる。今回は、看護師の立場から当院の人工呼吸器離脱に関わるコンフリクト回避への取り組みについて報告し、皆様とディスカッションを深めたいと考えている。
当院では、2011年に一般病棟における人工呼吸管理ケアの安全性向上を目的として、呼吸ケアサポートチーム(以下RST)を発足した。RSTは一般病棟での人工呼吸管理を推奨するチームではなく、やむを得ず一般病棟で人工呼吸管理を必要とする患者とスタッフのサポートをする位置づけで活動している。以降、一般病棟における酸素療法・NIPPV・人工呼吸管理に関する療養環境の安全点検やケアサポート、NIPPVや人工呼吸器からの離脱サポート、院内教育、インシデント分析・対策をしている。一般病棟における人工呼吸器離脱に関わるコンフリクトは様々であり、検討を重ねながらRST活動を継続している。
当院のICUには全診療科の救急搬送患者、院内急変患者、過大侵襲術後患者が入室する。集中治療ケアは、集中治療科医師と診療科主治医・担当医で協働する体制であるが、人工呼吸管理や人工呼吸器離脱に向けた設定変更、変更後の判断は主に集中治療科医師が実践している。ICU看護師の人工呼吸器離脱過程における介入は、経験知によって様々である。経験知が少ないICU看護師にとっては人工呼吸器離脱過程への介入は難易度が高い看護ケアである。集中治療科医師は、3学会合同人工呼吸器離脱プロトコルに概ね沿って実践していたため、人工呼吸器離脱プロトコルをICU看護師の教育ツールとして活用を試みた。ICU看護師の人工呼吸器離脱過程の理解や観察、判断についての理解を深めることができ、安全と安心に繋がっている。
人工呼吸器離脱に向けた取り組みは、救命のための気管挿管・人工呼吸管理から患者の長期予後を見すえた集中治療ケアである。リハビリテーション、栄養管理、薬剤管理、医療機器管理、療養調整、医療安全を含めて、人工呼吸器離脱に関わる各々の抱えているコンフリクトを多職種で検討し、患者にとって最善のケアを実践することが信頼の獲得にもなる。今回は、看護師の立場から当院の人工呼吸器離脱に関わるコンフリクト回避への取り組みについて報告し、皆様とディスカッションを深めたいと考えている。