[S4-4] 早期からかかわる在宅復帰に向けた意思決定支援
急性期病院から患者を在宅に受け入れる際に、どうすれば、患者さんの意思に沿った連携ができるのか?在宅にかかわる医療者であれば多かれ少なかれ悩む事柄である。
人は病気になると、治療法や病院選び、療養環境の選択など様々な場面で重要な決断を迫られる。どの選択肢もメリットデメリットがあり、それ故、本人の納得が大事になる。医療者はその決断を支援するために、医療情報の提供だけでなく、今後の生活や生き方など、その人の価値観について一緒に考える支援が必要とされる。
しかし、世話をする方とされる方という関係の中で、「される方」は「する方」に、なかなか本音を語らない。その上、一般の人は確かな医療情報を取得することが時に困難であり、仮に情報があっても、自分にとっての解釈も困難だ。また、病気になって自分の体がこれからどうなっていくのか、どうやって生きていくのか、そういった、これまでなかなか向き合ってこなかった問題に向き合う時、自分ひとりでは抱えきれなくなる。
私たち楽患ナース訪問看護ステーションは、在宅緩和ケアを広めたいという思いから、東京都足立区で活動を始めて8年目に入った。その一方で私は、中立的な立場で患者の意思決定を支援する自費相談を行っている。2003年の開業以降のべ1,000件以上の相談経験を基に、患者が納得して意思決定していくプロセスを標準化したのでそれを紹介したい。
繰り返しゆっくりと患者と関わることが出来る訪問看護は、患者の意思決定に深く関わることが出来る職種である。入院早期から在宅復帰に向けた意思決定を行うためにはどのような支援が効果的なのか、プロセスを用いて実際の支援方法を紹介する。
人は病気になると、治療法や病院選び、療養環境の選択など様々な場面で重要な決断を迫られる。どの選択肢もメリットデメリットがあり、それ故、本人の納得が大事になる。医療者はその決断を支援するために、医療情報の提供だけでなく、今後の生活や生き方など、その人の価値観について一緒に考える支援が必要とされる。
しかし、世話をする方とされる方という関係の中で、「される方」は「する方」に、なかなか本音を語らない。その上、一般の人は確かな医療情報を取得することが時に困難であり、仮に情報があっても、自分にとっての解釈も困難だ。また、病気になって自分の体がこれからどうなっていくのか、どうやって生きていくのか、そういった、これまでなかなか向き合ってこなかった問題に向き合う時、自分ひとりでは抱えきれなくなる。
私たち楽患ナース訪問看護ステーションは、在宅緩和ケアを広めたいという思いから、東京都足立区で活動を始めて8年目に入った。その一方で私は、中立的な立場で患者の意思決定を支援する自費相談を行っている。2003年の開業以降のべ1,000件以上の相談経験を基に、患者が納得して意思決定していくプロセスを標準化したのでそれを紹介したい。
繰り返しゆっくりと患者と関わることが出来る訪問看護は、患者の意思決定に深く関わることが出来る職種である。入院早期から在宅復帰に向けた意思決定を行うためにはどのような支援が効果的なのか、プロセスを用いて実際の支援方法を紹介する。