第15回日本クリティカルケア看護学会学術集会

講演情報

交流集会

[AC5] 気管挿管患者の口腔ケアの充実に向けた検討

2019年6月16日(日) 09:00 〜 10:20 第4会場 (1F 中会議室)

企画:口腔ケア委員会

09:00 〜 09:10

[趣旨] 気管挿管患者の口腔ケアの充実に向けた検討

北村 愛子1、佐藤 憲明2 (1. 大阪府立大学、2. 日本医科大学付属病院)

キーワード:口腔ケア

 当委員会では、2015年より日本集中治療医学会と連携し、気管挿管患者における人工呼吸器関連肺炎の予防をねらいとする口腔ケア実践ガイドの策定に向けて、クリティカルケア領域における調査研究を踏まえて取り組んでまいりました。実践ケアガイドでは、様々な施設環境と使用物品などの制約がある中で、どのような施設でも、充実した口腔ケアが行えるようブラッシングケアと維持ケアの二つのケア方法を提案しています。また気管挿管患者の口腔内洗浄では、洗浄水とともに細菌が下気道に流入するとの仮説から、口腔内洗浄を中止する施設が多くなりました。その結果、気管挿管患者における口腔ケアは簡素化される現状にあります。しかし、簡素化された気管挿管患者の口腔ケアは、正常な口腔機能の維持が難しく、そして気道管理が長期化する患者にも適応できるかのエビデンスはありません。
 また、本来気管挿管患者の口腔ケアは、時に時間も要する専門的ケアである必要性があるとも言えます。そこで、改めて気管挿管患者の口腔ケアの充実するケアについて検討することをねらいとして第15回学術集会において交流集会を企画させていただきました。
 交流集会では、気管挿管患者への口腔ケアの特徴を述べ、1)口腔ケア方法の問題について検討2)口腔ケアの汚染物の回収方法、3)口腔ケアの教育の3点について当委員会の委員より発表をさせていただき、皆様とともにディスカッションを深めていきたいと考えています。

<ファシリテーター>
「口腔ケアにおける汚染物の回収効果について検討する」
田戸朝美(山口大学大学院)
「気管挿管患者の口腔ケア;高度なケア技術について再考する」
安藤有子(関西医科大学附属病院)
「口腔ケアの教育について検討する」
門田耕一(岡山大学病院)

<口腔ケア委員会委員>
担当理事:北村愛子 大阪府立大学
佐藤憲明 日本医科大学付属病院
田戸朝美 山口大学大学院
安藤有子 関西医科大学附属病院
剱持雄二 東海大学医学部付属八王子病院
門田耕一 岡山大学病院