11:17 〜 11:24
[P4-2] サーカディアンリズムに働きかけた看護ケアのせん妄予防への効果
キーワード:サーカディアンリズム、人工呼吸器装着、せん妄予防、CAM-ICU
【目的】
今回は、サーカディアンリズムに働きかける看護ケアを含めた統一した介入が、人工呼吸器装着患者のせん妄予防に効果があったのかを検討することを目的とした。
【方法】
1.対象
(1)従来ケア群:平成30年2月~平成30年4月までの期間にA病院のICUに入室していた人工呼吸器装着・従来ケアを実施した患者で、CAM-ICUを使用し、せん妄評価を行った患者4名。
(2)看護介入群:平成30年5月~平成30年9月までの期間にA病院のICUに入室した人工呼吸器装着・サーカディアンリズムに働き
かける統一した看護ケアを実施した患者12名。
1)統一した看護ケア内容として、①日中の覚醒を促す、②音楽を聴いてもらう、③消灯時間は電気を消し可能であればカーテンを閉める、④朝起床時に電気をつけブラインドをあける等を行い、チェック表を用いてケアの実施確認をした。
2.収集データと分析方法
使用した鎮静薬の種類、鎮静薬の投与量、RASS・CPOT・CAM-ICUの各スコア、自己抜管発生の有無、身体抑制の有無、初回リハビリまでの日数をカルテより収集し、t検定を用いて分析を行った。
【倫理的配慮】本研究は、所属施設の倫理審査委員会の承認を得た。
【結果】
看護介入群・従来ケア群ともにせん妄発症発症率は50%であったが、CAM-ICUを使用し初めてせん妄ありと評価された平均日数は従来ケア群で1.75日、看護介入群で4.33日であった。その他項目については表1に示す。
【考察】
看護介入群と従来ケア群では、せん妄発症率は同じ50%となっているが、せん妄発症までは2.55日の差があった。サーカディアンリズムに働きかけた看護ケアを実施した事は、重要な介入であったと考える。また、RASSの評価を考慮し、医師の協力を得て鎮静を適切に行う事も、せん妄を発症するまでの期間の延長に繋がったと考える。今回作成していたケア表の効果として、せん妄に対する統一した看護介入が実施できたと考える。今後もサーカディアンリズムに働きかける事を意識し、統一した看護介入を継続することが重要である。
今回は、サーカディアンリズムに働きかける看護ケアを含めた統一した介入が、人工呼吸器装着患者のせん妄予防に効果があったのかを検討することを目的とした。
【方法】
1.対象
(1)従来ケア群:平成30年2月~平成30年4月までの期間にA病院のICUに入室していた人工呼吸器装着・従来ケアを実施した患者で、CAM-ICUを使用し、せん妄評価を行った患者4名。
(2)看護介入群:平成30年5月~平成30年9月までの期間にA病院のICUに入室した人工呼吸器装着・サーカディアンリズムに働き
かける統一した看護ケアを実施した患者12名。
1)統一した看護ケア内容として、①日中の覚醒を促す、②音楽を聴いてもらう、③消灯時間は電気を消し可能であればカーテンを閉める、④朝起床時に電気をつけブラインドをあける等を行い、チェック表を用いてケアの実施確認をした。
2.収集データと分析方法
使用した鎮静薬の種類、鎮静薬の投与量、RASS・CPOT・CAM-ICUの各スコア、自己抜管発生の有無、身体抑制の有無、初回リハビリまでの日数をカルテより収集し、t検定を用いて分析を行った。
【倫理的配慮】本研究は、所属施設の倫理審査委員会の承認を得た。
【結果】
看護介入群・従来ケア群ともにせん妄発症発症率は50%であったが、CAM-ICUを使用し初めてせん妄ありと評価された平均日数は従来ケア群で1.75日、看護介入群で4.33日であった。その他項目については表1に示す。
【考察】
看護介入群と従来ケア群では、せん妄発症率は同じ50%となっているが、せん妄発症までは2.55日の差があった。サーカディアンリズムに働きかけた看護ケアを実施した事は、重要な介入であったと考える。また、RASSの評価を考慮し、医師の協力を得て鎮静を適切に行う事も、せん妄を発症するまでの期間の延長に繋がったと考える。今回作成していたケア表の効果として、せん妄に対する統一した看護介入が実施できたと考える。今後もサーカディアンリズムに働きかける事を意識し、統一した看護介入を継続することが重要である。