13:58 〜 14:05
[P5-5] 認定看護師の社会貢献活動についての一報告
キーワード:認定看護師、社会貢献
【目的】
認定看護師は、実践・指導・相談の役割を担う。我々は、「地域の医療スタッフとともにクリティカルケア看護の質の向上とクリティカルケア領域の情報の発信・教育・研究活動を行う」ことを目的に2014年に九州クリティカルケア研究会を発足し、以降、地域の看護師を対象に教育セミナーの開催を中心に活動している。現在までに、概ね5回/年の教育セミナーを定期的に開催し、参加者総数は約1500人におよぶ。今回は、認定看護師の施設内にとどまらない社会貢献としての九州クリティカルケア研究会の活動について報告する。
【方法】
2015~2018年までに開催したセミナー受講者からのリアクションを整理し、今後の認定看護師の活動拡大について検討する。セミナー受講者からのリアクションは、セミナー受講後のアンケート結果(資料内容・講義内容・講義時間・満足度、今後希望するセミナー内容、コメント等)を用いる。アンケートはすべて無記名で、資料内容・講義時間は3段階評価で行い、講義内容・満足度は4段階評価で行っている。今後希望するセミナー内容については、自由記載とし、個人が特定されることはなく、また、受講者にはアンケートの活用について、今後の活動に還元していくことを目的とすることを周知している。
【結果】
1)開催したセミナーは、大きく、①呼吸・循環・神経系・呼吸器管理に関する基礎知識を講義する「基礎教育講座」と、②演習を中心とする「フィジカルアセスメントセミナー」で、2018年度からは③「急変対応講座」を新たに加えた。2015~2018年までの間、計①基礎教育講座10回、②フィジカルアセスメントセミナー4回、③急変対応講座2回、を実施した。②フィジカルアセスメントセミナーでは、シミュレータを活用し、6〜7人の受講者を1人のファシリテーターが担当する体制で指導を行った。
2)1回のセミナーの受講者数の平均は87名で、受講者の大半は一般病棟に勤務する看護師で、在宅に携わる看護師も増加傾向にあった。
3)受講者に対する満足度のアンケートは、ほとんどが“大変満足”“満足”であったが、特に、②フィジカルアセスメントセミナーの満足度は高かった(大変満足87%、満足13%)。
4)受講者が今後希望すると回答していたセミナーは、人工呼吸器の管理方法と病態生理、心電図の基礎とその読解、循環作動薬の使用方法と管理方法、臨床検査データの読み方、循環補助(IABP/PCPS)の看護、離床について、画像の読み方、生体侵襲について、等であった。
5)セミナー開催に際し、主催側としての課題は、①開催場所の確保、②日程調整、③広報活動、④運営資金の確保、などが挙げられた。
【考察】
受講者数、受講者の満足度から、開催したセミナーの目標は、概ね達成されたと言える。同時に、臨床看護師の継続学習への意欲の高さもうかがえた。施設内にとどまらない認定看護師の社会貢献活動は、看護師の質の向上において、成果につながっていくことが推察される。一方、こうした活動を継続していくためには、認定看護師としての個々の使命感だけでなく、オフィシャルな形でのネットワークを形成し、活動拠点としての盤石な組織作りが今後の重要な鍵となる。
認定看護師は、実践・指導・相談の役割を担う。我々は、「地域の医療スタッフとともにクリティカルケア看護の質の向上とクリティカルケア領域の情報の発信・教育・研究活動を行う」ことを目的に2014年に九州クリティカルケア研究会を発足し、以降、地域の看護師を対象に教育セミナーの開催を中心に活動している。現在までに、概ね5回/年の教育セミナーを定期的に開催し、参加者総数は約1500人におよぶ。今回は、認定看護師の施設内にとどまらない社会貢献としての九州クリティカルケア研究会の活動について報告する。
【方法】
2015~2018年までに開催したセミナー受講者からのリアクションを整理し、今後の認定看護師の活動拡大について検討する。セミナー受講者からのリアクションは、セミナー受講後のアンケート結果(資料内容・講義内容・講義時間・満足度、今後希望するセミナー内容、コメント等)を用いる。アンケートはすべて無記名で、資料内容・講義時間は3段階評価で行い、講義内容・満足度は4段階評価で行っている。今後希望するセミナー内容については、自由記載とし、個人が特定されることはなく、また、受講者にはアンケートの活用について、今後の活動に還元していくことを目的とすることを周知している。
【結果】
1)開催したセミナーは、大きく、①呼吸・循環・神経系・呼吸器管理に関する基礎知識を講義する「基礎教育講座」と、②演習を中心とする「フィジカルアセスメントセミナー」で、2018年度からは③「急変対応講座」を新たに加えた。2015~2018年までの間、計①基礎教育講座10回、②フィジカルアセスメントセミナー4回、③急変対応講座2回、を実施した。②フィジカルアセスメントセミナーでは、シミュレータを活用し、6〜7人の受講者を1人のファシリテーターが担当する体制で指導を行った。
2)1回のセミナーの受講者数の平均は87名で、受講者の大半は一般病棟に勤務する看護師で、在宅に携わる看護師も増加傾向にあった。
3)受講者に対する満足度のアンケートは、ほとんどが“大変満足”“満足”であったが、特に、②フィジカルアセスメントセミナーの満足度は高かった(大変満足87%、満足13%)。
4)受講者が今後希望すると回答していたセミナーは、人工呼吸器の管理方法と病態生理、心電図の基礎とその読解、循環作動薬の使用方法と管理方法、臨床検査データの読み方、循環補助(IABP/PCPS)の看護、離床について、画像の読み方、生体侵襲について、等であった。
5)セミナー開催に際し、主催側としての課題は、①開催場所の確保、②日程調整、③広報活動、④運営資金の確保、などが挙げられた。
【考察】
受講者数、受講者の満足度から、開催したセミナーの目標は、概ね達成されたと言える。同時に、臨床看護師の継続学習への意欲の高さもうかがえた。施設内にとどまらない認定看護師の社会貢献活動は、看護師の質の向上において、成果につながっていくことが推察される。一方、こうした活動を継続していくためには、認定看護師としての個々の使命感だけでなく、オフィシャルな形でのネットワークを形成し、活動拠点としての盤石な組織作りが今後の重要な鍵となる。