第15回日本クリティカルケア看護学会学術集会

講演情報

プラクティスセミナー

[PS4] フィジカルアセスメント

2019年6月15日(土) 16:40 〜 17:40 第6会場 (B1F 小会議室2・3)

演者:佐藤 大樹(北海道循環器病院)

16:40 〜 17:40

[PS4] フィジカルアセスメント

○佐藤 大樹1 (1. 社会医療法人 北海道循環器病院)

キーワード:フィジカルアセスメント、急性期

 急性期看護の実践の場で患者をみる際、明らかに身体状況が悪化している患者や、改善に向かって身体状況が安定に向かっている患者によく遭遇します。また、身体状況は安定しているが「あれ。変だねこの患者さん」などと自らの勘が働く場合があります。
 患者に接する前にカルテを閲覧し、患者の基礎情報や採血データ、画像など一通り確認します。患者の状態をおおよそ予測し患者の前に立ちます、ICUであればベッドサイドにモニターがあり、心電図、動脈ライン波形、肺動脈カテーテルデータ、SpO2など様々な情報が確認できます。呼吸器装着患者であれば呼吸器のグラフィックモニターから肺の状態が視覚的に把握できます。これらの情報をもとにアセスメントすることは可能ですが、実際の患者の身体はどのような反応を示しているのかはわかりません。実際の患者に触れて情報を得ることが肝要です。フィジカルイグザミネーションは問診・視診・触診・打診・聴診の技術のことを言います。フィジカルイグザミネーションから得られた情報とモニターなどから得られた情報をアセスメントし、患者の状態を把握することがフィジカルアセスメントなのです。
 また、バイタルサインは呼吸回数、脈拍数、血圧、体温、意識状態のことを指しますがバイタルサインの測定にもフィジカルアセスメント技法が使われます。さらに味覚・触覚・聴覚・視覚・嗅覚の五感を活用するとフィジカルアセスメントの幅が広がります。
 急性期患者ではショック状態に陥ることがあります。ショック状態になると蒼白(皮膚があおざめる)、虚脱(意識障害)、冷汗、脈拍触知不能、呼吸不全(頻呼吸)という代表的な5つの症状が出現します。ショック状態の患者の身体を触るとじっとりと汗をかいて冷たい。頻呼吸となっており、意識が朦朧として受け答えができなくなっている事があります。触診と視診でショック状態をフィジカルアセスメントすることができます。
 急変しそうな患者では心停止する6〜8時間前に呼吸、循環、意識の異常や悪化が認められると言われます。急変するかもしれないという勘が働いた時に、患者に対してフィジカルアセスメントすると何らかの異常を把握することが可能かもしれません。
 日々の日常業務の中にフィジカルアセスメントを取り入れて、患者のサインを見過ごさないようにすることが大切です。本プラクティスセミナーでは、フィジカルアセスメントを活用して患者状況を把握する知識・技術を一緒に学びたいと思います。