第15回日本クリティカルケア看護学会学術集会

講演情報

プラクティスセミナー

[PS5] ダメージコントロールにおける看護師の役割

2019年6月16日(日) 09:00 〜 09:50 第3会場 (3F 小会議室31)

演者:山中 雄一(大阪赤十字病院救命救急センター)

09:00 〜 09:50

[PS5] ダメージコントロールにおける看護師の役割

○山中 雄一1 (1. 日本赤十字社 大阪赤十字病院 救命救急センター)

キーワード:外傷死の三徴、ダメージコントロール、PTD回避

 ダメージコントロール。と聞いてイメージがつきますか?
 美容分野では、傷んだ頭髪の補修をすることを指します。そもそもダメージコントロールは、軍事分野で使われる言葉です。軍艦が攻撃を受けた際に、沈没をしないためにその場で可能な範囲で修復を行い、被害を最小限にして基地に戻ることです。
 この一連の流れを重症外傷患者に充てはめると、①蘇生的手術で呼吸循環に係る治療を最優先し、②集中治療で外傷死の三徴(代謝性アシドーシス、血液凝固障害、低体温)をコントロールして、③全身状態が安定した時点で計画的再手術を行うことになります。
 初療、手術室、集中治療室で勤務する看護師は、PTD回避のために、ダメージコントロール戦略を理解して対応することが求められます。このセミナーを通じて、みなさんと一緒に学びの機会になれば幸いです。