9:00 AM - 9:15 AM
[SY3-1] SY3-1
Keywords:在宅看護実践研究
現在、クリティカルケア看護に特に携わっていない私ですが、このような発表の機会をいただいたことを深く感謝いたします。今回、自分自身のキャリアを振り返り、その軸となったものは何だったのか、少し整理することができました。これらを紹介することで参加する方のキャリア形成に少しでもヒントになればと存じます。
私は、1985年に千葉大学看護学部を卒業し、新卒で東京都にある「国家公務員等共済組合連合会 虎の門病院」に就職しました。最初の配属先はCCUで、看護職としてのキャリアがスタートしました。新卒看護師時期の環境は看護実践の基本になるため、病院の教育体制や医療レベルの高さなどの点で恵まれた環境でのスタートだったと言えます。そうは言っても、最初の半年間は苦悩に満ちた毎日でした。その後の仕事では、看護実践の場で約15年、教育・研究の場(大学教員)で約16年を経て、今年の4月より、株式会社 在宅看護実践研究所を設立し、新たな仕事を踏み出したところです。これらすべての仕事を看護のフィールドと考えていますが、説明上、以下の5つに分けて紹介します。
<看護のフィールド>
1.都会の大病院(CCU,循環器科病棟,看護教育部) 5年 ;東京
2.地域の病院(泌尿器科病棟,内科病棟) 約5年 ;福岡
3.在宅看護の実践(在宅医療部,訪問看護ステーション)約5年 ;福岡
4.大学(学士課程、修士課程、博士課程の)教育と研究 約16年 ;福岡
5.株式会社(在宅看護実践者に対する教育・在宅看護の実践を研究)起業したばかり ;福岡
このような自分の経歴を俯瞰してみると、大きな流れとしては、急性期の看護→慢性期の看護→在宅看護→教育・研究による看護といった感じで、その中に細かな自分のライフイベントが組み込まれていたと思います。さらに、自分のキャリアに関する目標は何であったか、現時点で考えてみたところ次の3つであったと思います。
「1 一人前の看護婦になる 」「2 結婚した看護婦になり、自分のライフイベントと調整しながら最大限、看護を続ける」 「3 看護実践に役立つ研究ができることを最終目標とする」
3つ目の目標も20歳代で立てたものですが、達成に近づけるかどうかは、今後にかかっています。16年という最も長い期間、働いた大学教員の仕事では、当初「看護実践、特に在宅看護実践の面白さを学生に伝えること」に力を注いできました。しかし学士課程の学生の変化などから、数年前から、実践的な看護の手前の教育つまり、学修のしかたや生活面の調整などの重要性が増してきた現状がありました。大学院の研究指導では、修士、博士の院生が看護実践で抱いたリサーチクエスチョンを研究テーマとすることが多く、それをサポートすることは看護実践に役立つ研究に少しだけ近づけたように思います。このような経緯から、3つ目の目標の達成に向けて、在宅看護実践を研究にしたいという思いをそのまま「在宅看護実践研究所」という会社を作りました。まだ実績もありませんが、在宅看護・訪問看護は、発展途上で将来性があり、また質の高い看護を実践している事業所が多くあるので、その看護をたくさん公表していける事業を実現していきたいと思っています。
以上より、私のキャリアの軸となったものは、「ライフイベントの流れに沿いながら最大限の看護をすること」「自分の向上心を満たしていくこと」と考えます。クリティカルケア看護は、在宅看護と決して遠くはなく隣りあわせにいますので、今後、皆さまとも一緒に研鑽していければ幸いです。
私は、1985年に千葉大学看護学部を卒業し、新卒で東京都にある「国家公務員等共済組合連合会 虎の門病院」に就職しました。最初の配属先はCCUで、看護職としてのキャリアがスタートしました。新卒看護師時期の環境は看護実践の基本になるため、病院の教育体制や医療レベルの高さなどの点で恵まれた環境でのスタートだったと言えます。そうは言っても、最初の半年間は苦悩に満ちた毎日でした。その後の仕事では、看護実践の場で約15年、教育・研究の場(大学教員)で約16年を経て、今年の4月より、株式会社 在宅看護実践研究所を設立し、新たな仕事を踏み出したところです。これらすべての仕事を看護のフィールドと考えていますが、説明上、以下の5つに分けて紹介します。
<看護のフィールド>
1.都会の大病院(CCU,循環器科病棟,看護教育部) 5年 ;東京
2.地域の病院(泌尿器科病棟,内科病棟) 約5年 ;福岡
3.在宅看護の実践(在宅医療部,訪問看護ステーション)約5年 ;福岡
4.大学(学士課程、修士課程、博士課程の)教育と研究 約16年 ;福岡
5.株式会社(在宅看護実践者に対する教育・在宅看護の実践を研究)起業したばかり ;福岡
このような自分の経歴を俯瞰してみると、大きな流れとしては、急性期の看護→慢性期の看護→在宅看護→教育・研究による看護といった感じで、その中に細かな自分のライフイベントが組み込まれていたと思います。さらに、自分のキャリアに関する目標は何であったか、現時点で考えてみたところ次の3つであったと思います。
「1 一人前の看護婦になる 」「2 結婚した看護婦になり、自分のライフイベントと調整しながら最大限、看護を続ける」 「3 看護実践に役立つ研究ができることを最終目標とする」
3つ目の目標も20歳代で立てたものですが、達成に近づけるかどうかは、今後にかかっています。16年という最も長い期間、働いた大学教員の仕事では、当初「看護実践、特に在宅看護実践の面白さを学生に伝えること」に力を注いできました。しかし学士課程の学生の変化などから、数年前から、実践的な看護の手前の教育つまり、学修のしかたや生活面の調整などの重要性が増してきた現状がありました。大学院の研究指導では、修士、博士の院生が看護実践で抱いたリサーチクエスチョンを研究テーマとすることが多く、それをサポートすることは看護実践に役立つ研究に少しだけ近づけたように思います。このような経緯から、3つ目の目標の達成に向けて、在宅看護実践を研究にしたいという思いをそのまま「在宅看護実践研究所」という会社を作りました。まだ実績もありませんが、在宅看護・訪問看護は、発展途上で将来性があり、また質の高い看護を実践している事業所が多くあるので、その看護をたくさん公表していける事業を実現していきたいと思っています。
以上より、私のキャリアの軸となったものは、「ライフイベントの流れに沿いながら最大限の看護をすること」「自分の向上心を満たしていくこと」と考えます。クリティカルケア看護は、在宅看護と決して遠くはなく隣りあわせにいますので、今後、皆さまとも一緒に研鑽していければ幸いです。