09:45 〜 10:00
[SY3-4] 私のキャリアデザイン―救急看護師としてNurse Practitionerを志してー
キーワード:キャリアデザイン、救急看護認定看護師、Nurse Practitioner
当院は、年間約12000人(救急搬送約3600台)の救急患者を受け入れている病床数450床の急性期病院である。救急部門は独立した部署ではなく、外来部門の1単位として配置されている。私は2009年に救急看護認定看護師資格を取得し、それから当院の救急外来で勤務している。現在は常勤の救急医が在籍しているが、救急外来に配属された当初は、救急医は不在で、各科の医師が当科の業務の傍に当番制で救急患者の対応を行っていた。各科の医師は専門外の病態に対しては苦手意識があり、該当する専門家の選択、必要とされる検査、治療など、タイムリーに患者に提供することができず、十分な医療を提供できているとはいえない現状があった。
認定看護師の役割は「実践」、「指導」、「相談」である。その中の「実践」とは救急患者への看護実践や多職種との調整・連携などがある。その調整・連携とは、搬送される救急患者に適切な医療を提供できるよう調整、連携することが求められる。救急看護認定看護師として業務する中で、各科の医師が、専門外の病態の患者に対して困惑し、適切な医療を提供できていない現状を目の当たりにし、いつも自分自身の調整力不足に対して葛藤があった。
この病院で救急看護を実践する上でもっと自分にできることはないのか、救急看護認定看護師を3年過ぎたあたりからそのように考えるようになった。その時に、救急看護認定課程の教員より「二次救急医療施設の救急看護師には必要な技術ではないか」との助言を得て、「特定行為研修制度」を知った。私が医学的知識と技術を少しでも身につけることができれば、今以上の調整能力がつき、患者に対して適切な医療がタイムリーに提供できるのではないか、その思いから私はこの制度を利用したいと考えるようになり、NP(Nurse Practitioner)課程が行われている大学院への進学を決意した。
大学院の教育課程では、病態生理学、薬理学その他臨床に必要な医学知識を1年間学び、2年次より手術や診察などを行う実習が行われた。その実習で知識や技術を得ることはもちろんであるが、私が一番実習で学んだことは医師の目線から見た患者であった。必要十分な検査、処置を行う重大さ、診断することの決断力、これらのことを知ることは、今後、看護師として救急医療の現場で働く上で大きな財産となった。
現在は、救急外来で、Nurse Practitionerと救急看護認定看護師の2つの役割を持ちながら業務している。その2つの役割を十分に果たせているとは言い難いが、様々な医療ニーズに対して適宜、使い分けながら担っていくことが今の私に求められている調整・連携することではないかと考えている。
今回、演者の皆様と意見交換しながら、自分自身のキャリア形成を再考するとともに、多くの皆様のキャリア形成に寄与することができれば幸いである。
認定看護師の役割は「実践」、「指導」、「相談」である。その中の「実践」とは救急患者への看護実践や多職種との調整・連携などがある。その調整・連携とは、搬送される救急患者に適切な医療を提供できるよう調整、連携することが求められる。救急看護認定看護師として業務する中で、各科の医師が、専門外の病態の患者に対して困惑し、適切な医療を提供できていない現状を目の当たりにし、いつも自分自身の調整力不足に対して葛藤があった。
この病院で救急看護を実践する上でもっと自分にできることはないのか、救急看護認定看護師を3年過ぎたあたりからそのように考えるようになった。その時に、救急看護認定課程の教員より「二次救急医療施設の救急看護師には必要な技術ではないか」との助言を得て、「特定行為研修制度」を知った。私が医学的知識と技術を少しでも身につけることができれば、今以上の調整能力がつき、患者に対して適切な医療がタイムリーに提供できるのではないか、その思いから私はこの制度を利用したいと考えるようになり、NP(Nurse Practitioner)課程が行われている大学院への進学を決意した。
大学院の教育課程では、病態生理学、薬理学その他臨床に必要な医学知識を1年間学び、2年次より手術や診察などを行う実習が行われた。その実習で知識や技術を得ることはもちろんであるが、私が一番実習で学んだことは医師の目線から見た患者であった。必要十分な検査、処置を行う重大さ、診断することの決断力、これらのことを知ることは、今後、看護師として救急医療の現場で働く上で大きな財産となった。
現在は、救急外来で、Nurse Practitionerと救急看護認定看護師の2つの役割を持ちながら業務している。その2つの役割を十分に果たせているとは言い難いが、様々な医療ニーズに対して適宜、使い分けながら担っていくことが今の私に求められている調整・連携することではないかと考えている。
今回、演者の皆様と意見交換しながら、自分自身のキャリア形成を再考するとともに、多くの皆様のキャリア形成に寄与することができれば幸いである。