第16回日本クリティカルケア看護学会学術集会

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一般演題(示説)

[P3] 周術期看護、チーム医療、地域連携

[P3-1] 「地域で取り組む周術期の医療関連機器圧迫創傷(MDRPU)予防セミナー」における参加者の学び

○古川 智恵1 (1. 岐阜聖徳学園大学看護学部)

Keywords:地域、医療関連機器圧迫創傷、セミナー

【目的】A地域では,その地域で在勤・在住の皮膚・排泄ケア認定看護師が集まって,地域の看護の質向上に向けた取り組みとして,A地域の医療・福祉・介護職員を対象としたセミナーを行っている。その中で,開催された「地域で取り組む周術期の医療関連機器圧迫創傷(MDRPU)予防セミナー」における参加者の学びを明らかにし、セミナーの評価を行うこと。

【方法】1研究デザインは,因子探索型質的帰納的研究。2研究参加者は,A地域で開催された,周術期の医療関連機器圧迫創傷(MDRPU)予防セミナー(以下,セミナー)参加者のうち,本研究の趣旨に同意が得られた看護師。3調査方法は,インタビューガイドを用いた半構造化面接とした。4分析方法は,面接内容の逐語録を作成し,Krippendorffの内容分析を参考に,内容分析によって推論された最も上位の概念を「大表題」,「大表題」の下位の概念を示す用語を「表題」とした。 5.倫理的配慮:A大学研究倫理委員会の承認のあと,セミナー参加者に研究の趣旨と目的,自由意思に基づく研究参加拒否や中断の自由,不利益の回避,プライバシーの保護,データの管理等について研究参加候補者に文書と口頭で説明し,同意を得た。

【結果】セミナー参加者37名のうち,研究参加者は14名(男性4名,女性10名)で,平均年齢は42.5歳であった。周術期の看護経験年数は中央値が4.5年であった。面接時間は,平均47.5分であった。セミナーにおける参加者の学びとして,24の表題から【曖昧な知識の自己認識】,【協働できる地域の心強さ】,【学ぶ意欲の覚醒】,【知識の再形成】,【自施設への還元】の5つの大表題が形成された。

【考察】周術期にけるMDRPU予防は,一般病院の看護師にも周知されており,取り組みが行われていると考えていた。しかし,本セミナーの参加者は,セミナーに参加することで,これまでのケアに対する【曖昧な知識の自己認識】に気づき,【協働できる地域の心強さ】を感じながら,【学ぶ意欲の覚醒】に繋がっていることから,本セミナーの取り組みは,地域の看護の発展に貢献できたのではないかと考える。自施設の看護力を高めることはもちろん大切であるが,地域で知識やケアを共有しながら,看護力を高めていくことは,地域全体の看護力が向上し,患者が安心して,ケアを受けられる地域づくりに繋がるのではないかと考えられる。