○黄 世捷1 (1. 聖マリアンナ医科大学病院 循環器内科・医学教育文化部門)
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シンポジウム
[SY3] デジタルトランスフォーメーション(DX)と新たな看護価値の創出
座長:福田 美和子(東京慈恵会医科大学 医学部看護学科)
科学技術の進歩が目まぐるしい社会情勢において、医療現場にもデジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation;DX)を推進する動きが散見される。経済産業省はデジタルトランスフォーメーションを「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し競走上の優位性を確立すること」1)と定義し、これを推進するためのガイドラインを提示している。特にDXを推進することにより、日本政府が2016年に策定したSociety5.0で掲げる社会システムとして「新たな技術を日常や産業に取り入れ一人ひとりが活躍できる社会、課題を克服できる社会を目指す」取り組みが医療分野内外でなされている。まさに科学技術をどう使うのか、現代を生きる我々に突きつけられた課題でもある。
これまでのデジタル化は、いわば人間の営みに置き換えられるものであったり、とってかわる機能を機械に託す動きが中心であった。DXはこうした動きを基盤とし、いかに科学技術を実装するかを課題とするものでもある。つまり、科学技術を取り入れ、組織化し、使う人の目線で最適化し、最終的にその科学技術の恩恵を受ける人へ社会システムとして還元することが求められているのである。
科学技術はその使い方によって、多くの利益を生む。科学技術の何が応用できるのか、それは我々医療の営みのどのような課題を解決しうるのか、その際、科学技術と個々人の経験知がどのように融合できるのかが、使うものに期待される構えともいえよう。
このシンポジウムでは、科学技術の新たな可能性を模索し、システム構築に取り組み続けているシンポジストの活動を共有する。同時に、何が医療の質を上げることにつながるのか、医療の受け手である患者と患者を取り巻く人々がより健康になるよう、どのように発展させることができるのか、ディスカッションで深めたい。
引用
1)経済産業省(2018).デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドラインVer1.0.
○住永 有梨1 (1. 昭和大学病院 看護部)
○中村 秀剛1 (1. アットドウズ株式会社)
○坪田 康佑1 (1. 医療振興會)
○遠藤 太一1 (1. 時計台記念病院 臨床工学科)