第17回日本クリティカルケア看護学会学術集会

講演情報

アカデミックセミナー

[ACS6] EBP思考でベストプラクティスを探究しよう!-リサーチエビデンスの読み方・使い方・学び方- 演者:友滝愛先生(国立看護大学校)

[ACS6-01] [アカデミックセミナー] EBP思考でベストプラクティスを探究しよう!
-リサーチエビデンスの読み方・使い方・学び方ー

○友滝 愛1 (1. 国立看護大学校)

キーワード:Evidence-based practice、生涯学習、エビデンスに基づく実践、情報リテラシー

 
 クリティカルケア領域は、多職種間で様々な研究の知見を共有しながら、ベストプラクティスを目指した多岐にわたる活動が展開されている代表的な分野です。このような活動は「エビデンスに基づく実践(Evidence-based practice:EBP)」ということができ、EBPは多職種連携の鍵であるともいえます。EBPの語源となるEBM(Evidence-based Medicine)は、Guyattによって1991年に提唱され30年が経ちました。「エビデンスに基づく〇〇」という言葉は様々な場面で使われ、エビデンスに基づく臨床ガイドラインも多数公開されています。しかし、「エビデンス」という言葉が普及する一方で、医療に関する情報は誰でも発信できるようになり、爆発的に増加する玉石混交の情報の中から、信頼できる情報を適切に取捨選択する力が看護師にも求められています。
 とくに看護分野では、EBPは人によって捉え方が様々で、例えば「看護研究のこと?」「新しいことを取り入れることですよね!」「個別性を軽視していると思う…」のように誤解されることもあります。また「研究は難しい」「統計や量的研究は苦手」の声も多く聞かれます。これは、院内看護研究の機会はあっても、EBPやリサーチエビデンスを体系的に学べる場が限られていることも影響しています。また、リサーチエビデンスを紐解くときに求められる研究の知識やスキルは、個人の努力だけに依存するのではなく、チームや組織として協働し、お互いに学び合う・補い合う組織風土や、生涯学習として継続して学びやすい環境であるかにも影響を受けます。私は現在、看護学部での教育活動や、看護師・看護学生を対象とした「EBPのための文献の批判的吟味」に焦点をあてた研究活動とEBPの普及活動に取り組んでいます。本セミナーでは、主に量的研究のリサーチエビデンスを中心に、臨床でリサーチエビデンスと向き合い、紐解くときの基本的な考え方を概観し、学び方の事例を紹介します。
 本セミナーは、これからさらにキャリアを積んでいこうと思っている方々、EBPを後輩に伝えたり、EBPの組織文化を作る鍵を握るリーダー・管理職の方々、臨床と研究の橋渡しを担いたい!という想いを秘めた方々、臨床・教育・研究様々ステークホルダーに所属される全ての方が対象です。本セミナーがEBP思考を育むきっかけとなれば幸いです。一緒にEBPの旅へ出発しましょう!

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