第17回日本クリティカルケア看護学会学術集会

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アドバンス全国セミナー

[ADS] これであなたもエキスパート!?エキスパート看護師の頭の中を覗き見!!

プランナー:政岡 祐輝(国立循環器病研究センター 医療情報部)、山下 将志(聖マリアンナ医科大学病院 看護部)、山下 雄輔(聖マリアンナ医科大学病院 看護部)

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○政岡 祐輝1、山下 将志2、山下 雄輔2 (1. 国立循環器病研究センター 医療情報部、2. 聖マリアンナ医科大学病院 看護部)

キーワード:実践知、エキスパート、学習コンセプト

<プランナー>
国立循環器病研究センター医療情報部  政岡 祐輝
聖マリアンナ医科大学病院 看護部   山下 将志
聖マリアンナ医科大学病院 看護部   山下 雄輔

クリティカルケア領域に従事する看護師は、複雑な状況の中で問題と向き合い、その解決に向けた適切かつ迅速な判断と実践を展開していく能力が求められる。現在、病院・業界団体等で、さまざまな研修・セミナーが開催されており、知識が得られる場は数多くある。COVID-19感染拡大によりオンラインの利活用が加速し、自宅にいながら研修等へ参加でき、WebサイトやYouTubeなど、無料で知識を得られる場も多くある。しかし、知識を得ることができたとしても、その知識を実践に適応し、適切かつ迅速な判断を展開できるわけではない。一方、臨床現場は、慢性的な人手不足、患者ケアが優先される多忙な業務の中で、教育・指導にあてる時間の確保も難しい。このような状況において、長い年月をかけね熟達者を目指すのではなく、いかに短期間に必要となる知識やスキルを習得させられるかが組織内人材育成上の課題である。
 多くの医療者は、これまでに受けた学校等での教育の影響により「基礎から学び、経験を積み上げていく」という観念が沁みついている。しかし、臨床で対峙する問題を解決するうえで、「基礎」にあたる知識やスキルが何に役立ち、どのように駆使されるのか、その「応用」が示されていない中で、「基礎から学び、経験を積み上げる」という学習プロセスが効果的・効率的とは言い難い。この問題は、医療者の教育に関する慣習に加え、「応用」は特定状況に関する経験的な知識で、他人に伝えたりするのが難しい知識(暗黙知)を含んでいることも影響している。
 本アドバンスセミナーでは上述の問題・課題に応えるべく、「これであなたもエキスパート!?エキスパート看護師の頭の中を覗き見!!」と題したセミナーを行う。真正性の高い模擬事例と7つの学習コンセプトを定め、専門看護師や認定看護師などのエキスパート看護師らに、各学習コンセプトにおいて、「どのような行為を行い、その行為に至る思考過程」を教示してもらう。
学習コンセプト
全国アドバンスセミナー模擬事例(PDF)