[O7-05] COVID-19に対しての集中ケア認定看護師としての取り組み
Keywords:COVID-19 、集中ケア認定看護師、チーム
【背景(目的)】当院は、第二種感染症指定医療機関に認定された三次救急病院であり、10床の感染症病棟を有しているが、現在は、COVID-19染症患者が治療を受ける病室として開設している。A県は、患者受け入れ調整センター(PCC)を設置し、COVID-19 感染症患者を受け入れ病院へ振り分ける作業を行っている。当院は、複数の既往を持った患者や様々なリスク因子を持った重症化する可能性が高い患者が入院する方針となっており、これまでもCOVID-19 感染症患者において、低流量酸素療法だけでなく、高流量酸素療法や挿管・人工呼吸器管理も経験した。今回、COVID-19 感染症患者を感染症病棟に受け入れて治療するに当たり、看護師の配置が変更され、患者の重症度によって受け持つ看護師が変わるものとなった。酸素投与がない状態、もしくは低流量~高流量酸素療法を行う場合は呼吸器内科病棟の看護師、人工呼吸器管理が必要となった場合は救急病棟の看護師、補助模型人工肺(ECMO)が必要となった場合はICUの看護師が担当するというものであった。
【方法および分析の概要】私は、集中ケア認定看護師として、COVID-19 感染症患者を直接担当する看護師が、感染防止をしながら安全に看護ケアを行えるようにしなければならないと考え、ICUにおいてはCOVID-19対応のECMOチームを立ち上げ、さらに院内にはCOVID-19 重症者対応合同対策チームを立ち上げ、活動した。
【結果/経過】当院のICUは、日常的にECMOを使用した経験がないが、2020年7月に、他院でのECMO経験のある看護師を中心にメンバーを選定し、チームを発足した。さらに救急医、臨床工学技士とともにECMOnet主催のECMO学習会に参加し、さらに様々な資料を使いがら当院のCOVID-19 におけるECMOマニュアルを作成した。今では毎月医師、看護師、臨床工学技士、放射線技師とともに、COVID-19 感染症患者におけるECMOの導入・管理・トラブル時のシミュレーションを行い、安全にCOVID-19 感染症患者を担当することを目的として訓練を重ねている。COVID-19 重症者対応合同対策チームでは、実際にCOVID-19 感染症患者を担当する呼吸器内病棟看護師、救急病棟看護師、ICU看護師と、COVID-19 感染症患者が急変した際に対応する救急外来看護師に参加してもらい、2020年8月から毎月1回ずつの会議を重ねた。会議を重ねながら、流動的に、しかも急速に重症化するCOVID-19 感染症患者の看護管理に不安を抱く看護師が多いことがわかり、COVID-19 の特徴を捉えたCOVID-19 感染症患者の看護管理マニュアルを作成した。このマニュアルを使用しながら、挿管介助のシミュレーションや人工鼻と閉鎖式吸引回路の交換シミュレーションなどを行った。また、救急看護認定看護師とも共同し、COVID-19 感染症患者が急変した場合の急変対応マニュアルを作成した。従来の院内急変コード(コードブルー)では、多くの医療スタッフが集結してしまうことが懸念されたため、これまでと違う新たな感染症病棟専用院内急変コード(コードイエロー)の体制作りを行い、必要以上に医療スタッフが集結しないようにした。これに関しては、感染症病棟における急変対応シミュレーションを行い、関係する看護師に参加してもらいながら、周知を図った。
【結論】今回、集中ケア認定看護師として、2つのチームを発足し、マニュアルや院内の体制を少しずつ構築することで、看護師が安全にCOVID-19感染症患者に対して看護ケアを行えるように活動した。
【方法および分析の概要】私は、集中ケア認定看護師として、COVID-19 感染症患者を直接担当する看護師が、感染防止をしながら安全に看護ケアを行えるようにしなければならないと考え、ICUにおいてはCOVID-19対応のECMOチームを立ち上げ、さらに院内にはCOVID-19 重症者対応合同対策チームを立ち上げ、活動した。
【結果/経過】当院のICUは、日常的にECMOを使用した経験がないが、2020年7月に、他院でのECMO経験のある看護師を中心にメンバーを選定し、チームを発足した。さらに救急医、臨床工学技士とともにECMOnet主催のECMO学習会に参加し、さらに様々な資料を使いがら当院のCOVID-19 におけるECMOマニュアルを作成した。今では毎月医師、看護師、臨床工学技士、放射線技師とともに、COVID-19 感染症患者におけるECMOの導入・管理・トラブル時のシミュレーションを行い、安全にCOVID-19 感染症患者を担当することを目的として訓練を重ねている。COVID-19 重症者対応合同対策チームでは、実際にCOVID-19 感染症患者を担当する呼吸器内病棟看護師、救急病棟看護師、ICU看護師と、COVID-19 感染症患者が急変した際に対応する救急外来看護師に参加してもらい、2020年8月から毎月1回ずつの会議を重ねた。会議を重ねながら、流動的に、しかも急速に重症化するCOVID-19 感染症患者の看護管理に不安を抱く看護師が多いことがわかり、COVID-19 の特徴を捉えたCOVID-19 感染症患者の看護管理マニュアルを作成した。このマニュアルを使用しながら、挿管介助のシミュレーションや人工鼻と閉鎖式吸引回路の交換シミュレーションなどを行った。また、救急看護認定看護師とも共同し、COVID-19 感染症患者が急変した場合の急変対応マニュアルを作成した。従来の院内急変コード(コードブルー)では、多くの医療スタッフが集結してしまうことが懸念されたため、これまでと違う新たな感染症病棟専用院内急変コード(コードイエロー)の体制作りを行い、必要以上に医療スタッフが集結しないようにした。これに関しては、感染症病棟における急変対応シミュレーションを行い、関係する看護師に参加してもらいながら、周知を図った。
【結論】今回、集中ケア認定看護師として、2つのチームを発足し、マニュアルや院内の体制を少しずつ構築することで、看護師が安全にCOVID-19感染症患者に対して看護ケアを行えるように活動した。