第17回日本クリティカルケア看護学会学術集会

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プラクティスセミナー

[PS11] もう怖くない!!CRRT中の観察ポイントとアラーム対応

[PS11-01] [プラクティスセミナー] もう怖くない!!CRRT中の観察ポイントとアラーム対応

○伊藤 朋晃1 (1. 小倉記念病院 検査技師部工学課)

Keywords:血液浄化

持続的腎代替療法(continuous renal replacement therapy; CRRT)は、主に急性腎障害患者に対して蓄積する水分、老廃物除去を目的に行われる。原理としては、血液浄化技術の、拡散、ろ過、吸着でありこれらの原理を装置で制御しながら治療が行われる。設定される項目としては、血液流量、捕液流量、透析液流量、ろ過流量である。装置でモニタされる項目は、入口圧、返血圧、膜間圧力差であり、漏血、脱血ピロー、捕液・透析液はセンサで監視される。
CRRTにおけるアラームの成因は、ローラーポンプにより発生した過度な陰圧、陽圧への変化であり、頻発するアラームはスタッフ、患者さんともに精神的ストレスの原因となる。他の医療機器とのアラーム対応の違いとして、ポンプ駆動している特性上、正しくアラーム成因を特定し、血液ポンプ回転を再開できるか否かの判断が重要になる。本セミナーでは、観察ポイントを患者側として凝固能、脱血・送血能、回路側では血栓形成、膜凝固にわけて、アラーム成因と原因特定、対応を考察できるようになり、脱血・送血にかかる圧力値を、適切にCRRTが行われているか知覚的に把握できることを目標とする。