第17回日本クリティカルケア看護学会学術集会

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プラクティスセミナー

[PS14] 「安全な発声までの道のり」 -気管切開患者の声を取り戻そう!-

[PS14-01] [プラクティスセミナー] 「安全な発声までの道のり」 ー気管切開患者の声を取り戻そう!ー

○伊藤 孝博1 (1. 京都岡本記念病院 リハビリテーション科)

Keywords:気管切開、カニューレの管理と選定、カニューレ閉塞、気管切開ラウンド

通常、気管切開術後は適切な呼吸管理がなされ全身状態が安定すれば気管孔を閉鎖し、治療・リハビリを進めていきます。しかし、現在のところカニューレ抜去を含む気管切開管理に関して標準化されたガイドラインやプロトコルは存在していません。目の前で『話せない』ストレスを抱えた患者に医療者の多くが日々悩みながら対応を行っています。また気管切開患者のカニューレ管理は複雑で分かりにくい面もあり、医療者側の時間的、精神的ストレスも多いのが現状と考えます。そのような中では、カニューレの選定や管理方法の理解が非常に重要になってきます。
 本セミナーでは、適切なカニューレの選定と管理に必要な観察ポイント、注意事項等を説明します。次に、当院で約一年前から始めた認定看護師(摂食・嚥下障害看護)と言語聴覚士による気管切開患者へのラウンドについて、多職種連携の視点から紹介します。最後に発声の代替手段として電気式人工喉頭、酸素投与による気管カニューレ・サイドライン送気法について簡単に紹介します。