第17回日本クリティカルケア看護学会学術集会

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プラクティスセミナー(共催)

[PS20] デジタル化で変わる看護ケア!?睡眠が“見える化”されて分かった新たな気づき 共催:パラマウントベッド株式会社

[PS20-01] [プラクティスセミナー] デジタル化で変わる看護ケア!?
睡眠が“見える化”されて分かった新たな気づき

○武田 理香1、○清水 美紀1 (1. 聖マリアンナ医科大学病院 看護部)

Keywords:睡眠センサー、アセスメント、非接触モニタリング、呼吸モニタリング、活動量、眠りSCAN

「〇〇号室のAさんが急変です!」
 急性期外科病棟では、ICUのように全患者にベッドサイドモニターがないので、日々のモニタリングとアセスメントは非常に重要だ。パラマウントベッド社の睡眠センサー「眠りSCAN®」はマットレスの下に敷くシート状の患者非接触センサーで、得られた情報をステーションのPCモニタで閲覧することができる。呼吸数・心拍数も同時に長期・連続的に取得ができることから活用価値があると考えられ、クリティカルケアを必要とするA病院外科病棟において運用した結果を報告する。

 まず、私たちは、患者の現在状態(睡眠中・覚醒中・離床)や蓄積された過去の睡眠/呼吸/心拍の推移を示す睡眠日誌を利用した。次に、睡眠状態と同時に取得できる呼吸数・心拍数の推移を定量的に評価した。その結果、患者が訴えられない苦痛や精神状況を把握することができ、看護師の通常の観察とは違う気づきを得られた。

 睡眠の質の低下によるせん妄の発症や離床中のインシデントは、入院日数延長や予後不良のリスクとなる。眠りSCAN®は、入院中の安全確保とQOLの維持、在宅期を見据えたケアを提供するうえでも重要なアセスメントツールとなることが示唆された。

【視聴後アンケート】
https://media.paramount.co.jp/entryform030-nemuriscan202107/

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