第17回日本クリティカルケア看護学会学術集会

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プラクティスセミナー(共催)

[PS27] 重症患者の栄養管理とケア(アドバンス編)ー回復へと導く栄養管理ー 共催:ネスレ日本株式会社

[PS27-01] [プラクティスセミナー] 重症患者の栄養管理とケア(アドバンス編)ー回復へと導く栄養管理ー

○清水 孝宏1 (1. 日本看護協会 看護研修学校)

Keywords:栄養管理、重症患者


 患者が重症であればあるほど、回復には時間を必要とします。からだが元の状態に戻ろうとする治癒力を引き出すのが我々クリティカルケアナースの役割です。回復するまでの時間を一緒に過ごすなかで様々な合併症が回復を妨げます。最も合併症として重要なのが感染性合併症です。また筋力低下も回復後の日常生活に支障をきたします。重症患者の栄養管理は早期栄養開始による感染症合併予防と適切なタンパク投与による筋力低下予防に貢献している可能性があります。患者は個々、年齢や体格、原疾患や併存疾患の存在、患者の栄養補給時の耐性など同じ栄養管理では対応できないやや複雑な管理が要求されます。複雑な管理が要求されるのは栄養だけではなく、人工呼吸ケアや鎮静・鎮痛、せん妄、リハビリテーション、家族ケアなどもあります。このような複雑な絡み合った糸を解くように丁寧な患者ケアを行った先に患者の回復があり、私たちのやりがい感のようなものがあるのではないでしょうか。
 本プラクティスセミナーでは重症患者の栄養管理とケアについて最新のトピックスも入れながら回復へと導くための栄養管理についてご聴講のみなさまと共有できればと考えております。