第17回日本クリティカルケア看護学会学術集会

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プラクティスセミナー

[PS6] 麻酔後合併症と術後疼痛管理の基礎

[PS6-01] [プラクティスセミナー] 麻酔後合併症と術後疼痛管理の基礎

○吉田 奏1 (1. 聖路加国際病院 麻酔科)

Keywords:術後看護、術後疼痛管理、麻酔合併症

術後患者の合併症は手術と麻酔によるものとに大別される。全身麻酔、脊髄くも膜下麻酔、末梢神経ブロックなど麻酔方法により術後看護師の観察すべきポイントも異なってくる。

 例えば、術後持続硬膜外麻酔を行っている患者で、両足に力が入らず動かせないと訴えている場合、何を懸念すべきか。硬膜外麻酔後には、稀だが起こると重篤な合併症の一つに、硬膜外血腫がある。発症後、早期に発見し血腫を除去できれば神経学的な回復が見込まれる。この硬膜外血腫で出現する主症状に下肢筋力低下がある。いつから動かないのか、少し動くようになってきているのか、手術室からの引き継ぎ情報でも必ず確認しなければならないポイントだ。麻酔効果か合併症か、医師と情報共有しながら注意深い観察を要する。

 今回のセミナーでは、麻酔に伴う術後合併症の観察項目と対処、術後疼痛管理の基礎的な知識を皆様と共有することで、クリティカルケア領域での術後看護を一緒に考えていきたい。