第18回日本クリティカルケア看護学会学術集会

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教育講演

[EL3] クリティカルケア看護実践能力を磨くためのリフレクション

Sat. Jun 11, 2022 1:30 PM - 2:30 PM 第3会場 (国際会議場 国際会議室)

座長:明神 哲也(東京慈恵会医科大学)
演者:宇都宮 明美(関西医科大学看護学部・看護学研究科)

1:30 PM - 2:30 PM

[EL3-01] クリティカルケア看護実践能力を磨くためのリフレクション

○宇都宮 明美1 (1. 関西医科大学看護学部・看護学研究科)

Keywords:看護実践能力、リフレクション、思考発話

看護実践能力の要素として、知識、技術、実践的思考力があるとされている(池西)。また、看護実践能力は、臨床判断能力とも表現され、タナーは臨床判断モデルとして、「気づき」「推論」「実践」のプロセスを示している。臨床判断モデルではその能力の向上について、実践のプロセスの中で省察するリフレクション・イン・アクションと、実践後の省察であるリフレクション・オン・アクションの重要性を示している。リフレクションは、経験学習モデルを基盤とした考え方で、知識の習得やスキルトレーニングのような学習方法ではなく、経験したことを振り返ることで、知識と臨床実践を結びつけて考え、判断力を養い、次の実践に結びつけていくものである。 リフレクションは、自ら行うことも可能であるが、多くの新人看護師はリフレクション能力を持たないため、先輩看護師の力を得て、リフレクションを行うことが望ましい。このためには、先輩看護師がリフレクションを促進する能力を身につけなければならない。今回は、思考発話(発問)という方法によるリフレクションについて説明し、臨床での活用方法についても提言したいと思う。