学術集会長挨拶
ご挨拶

日本地域看護学会第24回学術集会
学術集会長 岸 恵美子
東邦大学大学院看護学研究科 教授
さて、この度、日本地域看護学会第24回学術集会を、2021(令和3)年8月27日(金)~9月26日(日)に、オンラインで開催させていただくにあたり、ご挨拶を申し上げます。
保健医療福祉職の皆様が、「新型コロナウイルス感染症」の感染拡大から人々の生命を守るため、日夜ご尽力してくださっていることに心より敬意を表します。このような状況の中、感染拡大防止の観点と、多くの皆様にご参加いただけるようにと考え、オンライン開催とさせていただくことになりました。
日本地域看護学会は、1997(平成9)年に、地域看護学の学術的発展と教育・普及を図り、人々の健康と福祉に貢献することを目的として創設され、2014(平成26)年には一般社団法人となり、2017(平成29)年には20周年を迎えました。2019年には、「地域看護学」を保健師、助産師、看護師の看護職に共通して求められる知識や能力を培う基盤となる学問と再定義し、さらなる発展を続けております。
第24回学術集会のテーマは「共生社会における新たな地域看護の挑戦」といたしました。「共生社会」とは、誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合い、人々の多様な在り方を相互に認め合える全員参加型の社会です。地域看護は、制度・分野ごとの「縦割り」や「支え手」「受け手」という関係を超えて、地域住民や地域の多様な主体が参画し、人と人、人と資源をつなげ、住民一人ひとりの暮らしと生きがいを地域とともに創っていくことに大いに貢献するものです。共生社会とは何か、地域看護が共生社会に何をなし得るのかを、未来を見据えて考える場としたいと思います。
学術集会では、オンデマンド配信とライブ配信を行い、現場の実践者と教育研究者が集い、教育や研究の意義や成果を確認して、新たな地域看護の挑戦へと一歩踏み出すことができればと思います。共生社会を多様な観点で理解し探求するための特別講演・教育講演・シンポジウム・指定集会、地域看護の実践知を蓄積していくための研究力向上セミナー・一般演題・ワークショップなど20以上のプログラムを企画いたしました。
多くの皆様方とオンラインでつながり、交流できることを楽しみにしております。
日本地域看護学会第24回学術集会 学術集会長 岸 恵美子
(東邦大学大学院看護学研究科 教授)