第24回日本糖尿病教育・看護学会学術集会

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交流集会

交流集会1
地域で取り組む糖尿病腎症重症化予防
~新たな地域連携の取り組みに向けて~

Sat. Sep 21, 2019 1:40 PM - 2:50 PM 第5会場 (3F 302)

永渕 美樹1, 藤井 純子1, 中山 裕子2, 内川 恵美3, 木村 清香4, 古賀 明美5 (1.佐賀大学医学部附属病院, 2.佐賀県健康増進課, 3.国立病院機構東佐賀病院, 4.佐賀県医療センター好生館, 5.佐賀大学医学部看護学科)

【企画趣旨】
 2017 年新規透析導入患者の原疾患として最も多いのは、糖尿病性腎症の42.5%です。この状況を改善するために2016 年3 月に日本医師会、日本糖尿病対策推進会議及び厚生労働省は「糖尿病腎症重症化予防に係る連携協定」を提携し、糖尿病腎症重症化予防プログラムを策定し、2019年4月に改定されました。
 それ以降、各地域で糖尿病腎症重症化予防の取り組みが実施されています。しかし、新規透析導入の平均年齢は69.6 歳と年々高齢化し、糖尿病発症から透析導入までは15 年から20 年と長い経過をたどるため、糖尿病腎症重症化予防には壮年期から老年期までの切れ目ない支援が必要と考えます。しかし、病状の進行とともに受診する医療機関は変遷し、さらに保険者も就労形態や年齢などにより変化します。
 以上のことから糖尿病腎症重症化予防の支援は、一つの医療機関のみで完結することは難しく、医療機関の連携、さらに都道府県や市町村、保険者などの関係機関との連携が不可欠となります。しかし、異なる組織が連携を深めるためには様々な課題があり、各地域で多くの工夫をしながら取り組みを実施している現状があります。
 そこで、糖尿病腎症重症化予防について各地域でどのように工夫し取り組んでいるのかを共有し、地域連携の有効な方法等について情報交換を行い、今後の地域のおける糖尿病腎症重症化予防推進の一助となるように皆さまと意見交換を行うことを目的に本交流集会を企画いたしました。

【プログラム】
1. 企画趣旨の説明
2. 糖尿病腎症重症化予防プログラムについて
3. 地域で取りくむ糖尿病腎症重症化予防の活動紹介(佐賀県での取り組み)
4. 糖尿病腎症重症化予防の取り組みについての意見交換
5. まとめ