○山浦 晴男 (情報工房 代表)
セッション情報
教育セミナー
教育セミナー1
2022年9月17日(土) 13:30 〜 14:30 第3会場 (10F 1004-5)
座長:脇 幸子(大分大学医学部看護学科) 梅田 英子(藍野大学医療保健学部看護学科)
(L/O)
【企画趣旨】
1.実践科学としての研究プロセス
1)川喜田学のW型問題解決モデル
2)6ラウンド累積システム
2.混沌をして語らしめるプロセス
1)質的統合法(KJ法)の原理:ジグソーパズル理論モデル
2)質的統合法(KJ法)の作業プロセスと論理の発見
・データの単位化
・グループ編成
・見取図作成
・「群盲象を撫でる」(仏典)理論モデル
・事例:論理構造の発見
・図解化
3.質的研究における主観性の発揮と客観性の担保
1)主体と客体とデータの成り立ち
2)データは4重構造をなす
3)主観性の発揮と客観性の担保
4)分析結果の妥当性の評価尺度と学術スキル
4.問題意識・実態把握・考察の関係
5.質的研究における考察
1)考察法としてのロジカル・ブレスト法の原理:漫画の発想に学ぶ
2)事例:ロジカル・ブレスト法による考察と仮説モデル
3)実践科学における仮説の2側面:仮説発想とアイデア発想
6.質的研究におけるIT活用
1)Excelを用いた質的統合法(KJ法)
2)Excelを用いたロジカル・ブレスト法
備考1:文化人類学者川喜田二郎氏の創案になる「KJ法」は、産業界では登録商標となっている。KJ法に準拠する「質的統合法(KJ法)」は、それとの混同を避け第三者に迷惑を生じないようにすると同時に、「質的統合法」という機能名称と創案者を尊重する意味から「KJ法」という出典名称を括弧書きで併記する形で命名している。
備考2:参考図書
山浦晴男『質的統合法入 門考え方と手順』(医学書院、2012年)
山浦晴男『発想の整理学 AIに負けない思考法』(ちくま新書、2020年)