第27回日本糖尿病教育・看護学会学術集会

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シンポジウム

シンポジウム5 政策委員会企画 精神疾患と糖尿病をあわせもつ患者のセルフケア支援-診療報酬につなげるための看護実践の可視化-

Sun. Sep 18, 2022 9:30 AM - 11:30 AM 第3会場 (10F 1004-5)

座長:餘目 千史(日本赤十字北海道看護大学) 太田 美帆(東京家政大学健康科学部看護学科)

(L/O)

【企画趣旨】
JADEN政策委員会では、認知症、統合失調症、うつ病等の精神疾患と糖尿病を併せもつ患者が健康的に充実した生活に寄与することを目的に、看護実践の可視化と社会的評価として診療報酬上の評価を得ることを要望している。
 精神疾患と糖尿病を併せもつ患者は、精神状態の悪化に伴いセルフケアが困難となり、高血糖のハイリスク状態になりやすい。本人だけでなく家族への介入、社会資源・環境の調整など、看護師による支援は複雑で、患者・家族の状態は変動しやすく、支援の効果も曖昧で不確実に捉えられがちである。精神疾患と糖尿病を併せもつ患者が健康的に充実した生活が営めるよう支援するためには、糖尿病看護および精神疾患看護の専門性が相互補完的な関係において支援が提供されることが望まれる。
 令和4年度診療報酬改定に向け、日本精神保健看護学会と連携し、精神疾患と糖尿病を併せもつ患者に対する連携支援の観点から血糖管理支援における診療報酬上の評価を要望した。要望の結果、評価には至らなかったが、今後も連携支援を含めたセルフケア支援の現状と課題を踏まえ検討を重ねていく必要がある。
 診療報酬上の評価に向け、本シンポジウムでは、糖尿病看護認定看護師、精神看護専門看護師、日本精神保健看護学会 学術連携委員会委員をお迎えし、患者のセルフケア支援の実態、困難事、支援体制等についてご講演いただく。 
 精神疾患と糖尿病を併せもつ患者へのセルフケア支援の観点より、実践者の取り組み、現場での困難事、支援体制を整えるための課題について議論し、看護実践の可視化とその評価について、シンポジスト、参加者の皆様とともに検討したい。