第21回日本救急看護学会学術集会

講演情報

教育講演

[EL3] タスクシフト・タスクシェアは救急看護師に何をもたらすか

2019年10月4日(金) 14:10 〜 15:10 第3会場 (2F 中会議室201)

座長:森田 孝子(日本救急看護学会監事)

[EL3] タスクシフト・タスクシェアは救急看護師に何をもたらすか

中村 惠子 (札幌市立大学大学院看護学研究科)

専門職の働き方について多くの議論が出されている昨今、医療専門職も同様の課題が検討されている。そのような中では救急の場で働く我々にも課題が突きつけられている。2009年にWMA(世界医師会:THE WORLD MEDICAL ASSOCIATON)は「タスク・シフティングに関するWMA決議」や2011年「タスクシフティングと医療の継続的発展のための戦略に関するアジア大洋州医師会連合特別委員会」が出している声明に端を発しているようである。一方、国内では働き方改革やワークバランスなど、仕事の内容と勤務の仕方が課題になっている。このような時に救急の場でタスクシフトやタスクシェアは機能するのだろうか、救急看護師の混乱はないのだろうかと案じている一人である。



そこで、本教育講演で会員の皆さまと共有したい内容は、
タスクシフト・タスクシェア(あるいはタスクシフティング)の理解. 今、なぜこれらのことが取沙汰されるのか. これらのことが看護師の役割や役割遂行に与える影響. タスクシェアによって救急看護師は新たな医療へと牽引することが可能になるか. 医療を受ける市民(患者・家族)側からも考えてみよう.


上記のことを中心に、先を見据えた救急医療・救急看護師の姿について考える機会にしたい。