[RTD11-1] 院内急変対応インストラクター運用の取り組み
【はじめに】当院では患者急変時のコールシステムとして、2009年からスタットコール、2013年からMETコール、2018年からストロークコールの運用を開始している。急変対応委員会(医師6名、看護師5名で構成)では医療安全部と連携し、急変患者の発生部署と対応した医師から提出される報告書に基づき、症例の検証と発生部署へのフィードバックを行なっている。その他、院内BLS・AED講習会および院内ICLS講習会の企画と各部署で実施される急変対応シミュレーションのサポート、院内急変対応インストラクターの運用を行なっている。今回は認定看護師の活動の一環である院内急変対応インストラクター運用の取り組みと今後の課題について報告する。
【活動内容】当院の院内急変対応インストラクターは、ICLS受講修了者のうちインストラクター登録を承諾した者としている。2019年6月現在72名が任命されており、その内訳は医師6名、看護師55名、診療放射線技師4名、臨床検査技師3名、薬剤師2名、臨床工学技士1名、理学療法士1名となっている。
院内急変対応インストラクターの役割は、①院内で開催されるBLS・AED講習会(年5回開催)、ICLS講習会(年1回開催)、新人看護職員BLS・AED研修での指導、②自部署で実施する急変対応シミュレーションの企画・運営・指導、③他部署で実施される急変対応シミュレーションの助言・サポートとしている。①については指導者としてのスキル維持のため、年度初回の院内急変対応インストラクター会議においてインストラクターのBLSの手技の確認を行うとともに、指導機会の均一化に配慮して講習会の担当インストラクターを決定している。②については、院内急変対応インストラクターに自部署で行う急変対応シミュレーションの計画書の提出を義務付けている。また、各部署でのシミュレーションの質を担保するため、提出された計画書をもとに学習会の構成やシミュレーションの想定に関する相談に対応するなど、シミュレーション当日までのサポートを行なっている。シミュレーション当日には可能な限り、急変対応委員会の委員または他部署の院内急変対応インストラクターを派遣し、シミュレーションの客観的な評価と指導にあたるインストラクターのサポートを行なうようにしている。シミュレーション終了後にはシミュレーション実施部署のインストラクターより報告書を提出してもらい、自部署のシミュレーションの評価と課題の明確化を図っている。
これらの活動は、自部署で起き得る急変や自部署の急変対応の課題を踏まえたシミュレーションの企画に活用されており、院内急変対応インストラクターの急変対応のスキル維持や指導力向上への寄与と、院内での役割の自覚ややりがいにつながっていると考えられる。
【今後の課題】当院の院内急変対応インストラクターはシミュレーション教育に携わる機会が少ないため、効果的なシミュレーションの企画とインストラクション技術を向上させるためのサポートが必要である。また、各部署で行われるシミュレーションは心停止のシナリオトレーニングが多いが、心停止に至る前の対応を身につけることを目的としたシミュレーションも企画・実施できるようにする必要がある。
【活動内容】当院の院内急変対応インストラクターは、ICLS受講修了者のうちインストラクター登録を承諾した者としている。2019年6月現在72名が任命されており、その内訳は医師6名、看護師55名、診療放射線技師4名、臨床検査技師3名、薬剤師2名、臨床工学技士1名、理学療法士1名となっている。
院内急変対応インストラクターの役割は、①院内で開催されるBLS・AED講習会(年5回開催)、ICLS講習会(年1回開催)、新人看護職員BLS・AED研修での指導、②自部署で実施する急変対応シミュレーションの企画・運営・指導、③他部署で実施される急変対応シミュレーションの助言・サポートとしている。①については指導者としてのスキル維持のため、年度初回の院内急変対応インストラクター会議においてインストラクターのBLSの手技の確認を行うとともに、指導機会の均一化に配慮して講習会の担当インストラクターを決定している。②については、院内急変対応インストラクターに自部署で行う急変対応シミュレーションの計画書の提出を義務付けている。また、各部署でのシミュレーションの質を担保するため、提出された計画書をもとに学習会の構成やシミュレーションの想定に関する相談に対応するなど、シミュレーション当日までのサポートを行なっている。シミュレーション当日には可能な限り、急変対応委員会の委員または他部署の院内急変対応インストラクターを派遣し、シミュレーションの客観的な評価と指導にあたるインストラクターのサポートを行なうようにしている。シミュレーション終了後にはシミュレーション実施部署のインストラクターより報告書を提出してもらい、自部署のシミュレーションの評価と課題の明確化を図っている。
これらの活動は、自部署で起き得る急変や自部署の急変対応の課題を踏まえたシミュレーションの企画に活用されており、院内急変対応インストラクターの急変対応のスキル維持や指導力向上への寄与と、院内での役割の自覚ややりがいにつながっていると考えられる。
【今後の課題】当院の院内急変対応インストラクターはシミュレーション教育に携わる機会が少ないため、効果的なシミュレーションの企画とインストラクション技術を向上させるためのサポートが必要である。また、各部署で行われるシミュレーションは心停止のシナリオトレーニングが多いが、心停止に至る前の対応を身につけることを目的としたシミュレーションも企画・実施できるようにする必要がある。