第21回日本救急看護学会学術集会

講演情報

一般演題(ラウンドテーブルディスカッション (RTD))

特定医行為・地域連携

[RTD14] RTD(CN)14群 特定医行為・地域連携

2019年10月5日(土) 13:30 〜 14:50 RTD会場 (2F 国際会議室)

座長:川谷 陽子(愛知医科大学病院高度救命救急センター)

[RTD14-1] 救急・集中領域での特定行為の実践

兼本 愛美 (社会医療法人かりゆし会 ハートライフ病院)

ハートライフ病院は沖縄本島中部東海岸に位置し、29の診療科と病床数308床の地域医療支援病院である。 
 自身は、救急看護認定看護師の資格を取得し、2017年に当院で1人目の特定行為研修修了者となった。特定行為研修修了後は、看護部や指導医と話し合いを重ね、当院の現状と求められるニーズについて活動を検討していった。また、指導医と共に手順書の作成や、医療安全の体制を整備し、2018年5月から特定行為を開始した。
 活動の場所は主に救急外来と集中治療室で、これまでの認定看護師として組織横断的に活動していた強みを生かし、医師・看護師の相互理解、相互協力を得て、看護の専門性を基盤にチームの中で主体的に関わっている。実際の活動は、初療から救急外来の看護師と共に患者を受け持ち、その後、集中治療室での経過を受け持ちの看護師と共に病態と実践内容について考え、患者の最良のタイミングでタイムリーに介入ができるように心がけている。また、診断・治療のプロセスを医師と話し合い、理解し、看護の視点に医学的な視点を加えることによって看護実践能力をより向上させることが期待でき、患者・家族へも十分な説明を行うことができていると考える。
 今後は、活動の場をさらに広げ、特定行為研修で学んだ臨床病態生理学や臨床推論、フィジカルアセスメントを生かして指導にも関わり、看護の質の向上に努めていきたい。