[RTD7-3] A病院におけるBLSコアメンバーのBLS研修への取り組みについて 意識調査と教育方法への課題
A病院におけるBLSコアメンバーのBLS研修への取り組みについて意識調査と教育方法への課題
~アンケート調査から~
〇裏 晋彰 川久保 嘉文
岐阜市民病院 看護部 救急診療部
Key words:コアメンバー BLS教育
[はじめに] A病院では職員対象のBLS研修を救急診療部看護師(以下救外看護師)が中心となり開催している。2013年からは、各部署から看護師のコアメンバーを募り、自部署のBLS研修を救急看護師とコアメンバーで開催している。しかし、コアメンバーの指導方法には統一性がなく、全職員に質の高いBLS研修を実施するためには、コアメンバーに対する指導や教育の見直しが必要であった。そこでコアメンバーの育成計画の取り組みを開始するにあたり、アンケートでBLS研修に対する意識やその取り込みについて調査し検討した。その結果、今後の課題が明らかになったので報告する。
[目的]コアメンバーがBLS研修を開催するための意識や、その取り組みについてアンケート調査し今後の課題を明らかにする。
[研究方法]対象:A病院におけるコアメンバー看護師41名 期間:平成29年4月から平成30年6月末でコアメンバーによるBLS研修実施。方法:アンケート調査実施し、「活動したきっかけ」、「必要性」、「指導できたか」、「不安」について調査。データー収集、分析方法:アンケート調査(二者択一法、多項選択法、自由回答を配布し集計、分析する。)
[倫理的配慮]A病院倫理審査委員会の承認を受け実施。調査で得られた情報は個人が特定されないよう配慮し自由意志を尊重したうえで同意を得た。
[結果]コアメンバー看護師41名中アンケート回収率71%。コアメンバーとして活動しようとしたきっかけは上司からの指名72%、技術や知識の向上20%、役に立ちたい15%、関心がある5%、やる人がいない5%。各病棟にコアメンバーが必要かの問いに「はい」90%で、理由はコアメンバーが主体となり研修を開催することで、主体性が高まり研修を定期的に行える。また、技術や知識など考えが広がり、スキル維持につながる。「いいえ」5%で、救外看護師が指導したほうがよいと答えた人もいた。前年度自部署でコアメンバーとして指導ができたかの問いに「できた」12%、「まあまできた」44%、「あまりできなかった」34%、「できなかった」10%
[考察]コアメンバーとしての活動のきっかけは上司の指名が多くコアメンバーへの関心は低いと言える。しかし、コアメンバーは自部署でBLS研修を開催することで主体的に活動でき、BLS のスキル維持につながると考えている。また、質の高い指導技術の修得が可能な研修を望んでいることや、研修を役立てたいと考え各病棟にコアメンバーを必要としている。コアメンバーとしての活動やBLSの指導ができたかに関しては、今までの経験や知識、資料を確認すれば指導できるとの判断であった。しかしコアメンバーの指導方法には統一性がなく指導内容が不十分であったため、適切な指導ができるように指導・技術チェックシートを作成しコアメンバーに指導方法をフィードバックすることで指導の統一を図る必要がある。コアメンバーはBLS研修を開催することに不安を抱いており、不安なく活動できるようにコアメンバー研修を開催することや、救外看護師と事前練習を促し、コアメンバー育成のため働きかけていく必要がある。
~アンケート調査から~
〇裏 晋彰 川久保 嘉文
岐阜市民病院 看護部 救急診療部
Key words:コアメンバー BLS教育
[はじめに] A病院では職員対象のBLS研修を救急診療部看護師(以下救外看護師)が中心となり開催している。2013年からは、各部署から看護師のコアメンバーを募り、自部署のBLS研修を救急看護師とコアメンバーで開催している。しかし、コアメンバーの指導方法には統一性がなく、全職員に質の高いBLS研修を実施するためには、コアメンバーに対する指導や教育の見直しが必要であった。そこでコアメンバーの育成計画の取り組みを開始するにあたり、アンケートでBLS研修に対する意識やその取り込みについて調査し検討した。その結果、今後の課題が明らかになったので報告する。
[目的]コアメンバーがBLS研修を開催するための意識や、その取り組みについてアンケート調査し今後の課題を明らかにする。
[研究方法]対象:A病院におけるコアメンバー看護師41名 期間:平成29年4月から平成30年6月末でコアメンバーによるBLS研修実施。方法:アンケート調査実施し、「活動したきっかけ」、「必要性」、「指導できたか」、「不安」について調査。データー収集、分析方法:アンケート調査(二者択一法、多項選択法、自由回答を配布し集計、分析する。)
[倫理的配慮]A病院倫理審査委員会の承認を受け実施。調査で得られた情報は個人が特定されないよう配慮し自由意志を尊重したうえで同意を得た。
[結果]コアメンバー看護師41名中アンケート回収率71%。コアメンバーとして活動しようとしたきっかけは上司からの指名72%、技術や知識の向上20%、役に立ちたい15%、関心がある5%、やる人がいない5%。各病棟にコアメンバーが必要かの問いに「はい」90%で、理由はコアメンバーが主体となり研修を開催することで、主体性が高まり研修を定期的に行える。また、技術や知識など考えが広がり、スキル維持につながる。「いいえ」5%で、救外看護師が指導したほうがよいと答えた人もいた。前年度自部署でコアメンバーとして指導ができたかの問いに「できた」12%、「まあまできた」44%、「あまりできなかった」34%、「できなかった」10%
[考察]コアメンバーとしての活動のきっかけは上司の指名が多くコアメンバーへの関心は低いと言える。しかし、コアメンバーは自部署でBLS研修を開催することで主体的に活動でき、BLS のスキル維持につながると考えている。また、質の高い指導技術の修得が可能な研修を望んでいることや、研修を役立てたいと考え各病棟にコアメンバーを必要としている。コアメンバーとしての活動やBLSの指導ができたかに関しては、今までの経験や知識、資料を確認すれば指導できるとの判断であった。しかしコアメンバーの指導方法には統一性がなく指導内容が不十分であったため、適切な指導ができるように指導・技術チェックシートを作成しコアメンバーに指導方法をフィードバックすることで指導の統一を図る必要がある。コアメンバーはBLS研修を開催することに不安を抱いており、不安なく活動できるようにコアメンバー研修を開催することや、救外看護師と事前練習を促し、コアメンバー育成のため働きかけていく必要がある。