[RTD8-3] 多職種および他部署との連携強化を重視したチーム医療構築に向けて
現在、救急看護認定看護師は全国で1,291名従事(2018年度迄)しており、その大きな役割は救急医療現場における病態に応じた迅速な救命技術、トリアージの実践、指導、相談であります。私はその役割にある本質こそチーム医療構築に向けた調整役であると考え、活動に重点を置いてきました。それは、病院内だけに限らず来たる2025年問題に向け地域包括による周辺施設や他病院との連携も必要となります。救急看護認定看護師として5年目、今年4月新たな施設となり今までの活動および現在の活動状況を踏まえ実践報告させていただきます。
まずは、救命技術指導においてですが、院内では医療者やコメディカルに関して日本救急医学会が認定するICLSコースを中心に指導を行ってきました。それ以外の病院職員者に対しては短時間による簡単な一次救命処置の指導に努めてきました。また、それぞれの部署の特性を生かした出張研修の実施や、周辺の教育機関や施設に対しても自ら赴き研修を行ってきました。技術の維持にあたっては、以前救命技術指導を受講された人を対象に院内でブラッシュアップ研修を企画し、実施してきました。そしてより実践に即した内容として、CTやMRI、RIでの急変を想定し、放射線科医や診療放射線技師およびICU看護師ほか多職種および他部署とシミュレーションを通じて共有するとともに課題と改善策を見出して来ました。事後アンケート結果においても、その有用性が示される結果を得てきました。
症例振り返りにおいては、その症例に関わった多職種や関係部署を集め、意見交換や情報共有を行うことで、次に同症状で来られた患者にも繋げられます。また当事者の想いやアセスメント内容を言語化および共有することで、整理および「見える看護」にもつながると考えています。なぜそう考えたのか?なぜそのように声かけを行なったか?など、一つ一つの言動や行動を紐解きアセスメントする思考過程(PDCAサイクル)こそが必要と考えます。そのためには院内トリアージにおいても同様で、OJTおよびOff-JTを織り交ぜ、振り返る場を個々で設定するだけでなく、必要なことは全体で振り返りする必要があります。今後はなるべく当事者が症例においてアセスメントや気づきができるプログレスシートの開発において振り返りが効果的なものとなるよう考えていくことが課題です。
また、前施設では、呼吸ケアサポートメンバーとして人工呼吸器ラウンドやVAPバンドル等の作成を行い、組織横断的にさまざまな職種がチームとして患者介入について活動してきました。年3〜4回の研修企画運営だけでなく、臨床の現場においては個人では介入不可能な部分も、チームとしての介入が患者に有益性をもたらす結果につながった事例もありました。けれど過去、在宅酸素・在宅人工呼吸器についてはなかなか活動できていませんでした。そこで、院内の地域連携室と協力し、周辺の訪問看護やケアマネージャー、介護施設を対象にした在宅酸素療法や在宅人工呼吸器について研修企画や意見交換の場を設け、院外医療者とも顔の見える関係構築作りから行い始めました。
厚生労働省によるとH28年度救急搬送患者数は5,621,218人で毎年増加傾向であり、今後も高齢化により救急搬送患者数増加が予測されます。患者のもしもの時に私たちは、地域医療支援病院として周辺の施設や医療職とも連携し、受診から早期に退院支援介入ができるような指針を考えていく必要があり、課題としています。
まずは、救命技術指導においてですが、院内では医療者やコメディカルに関して日本救急医学会が認定するICLSコースを中心に指導を行ってきました。それ以外の病院職員者に対しては短時間による簡単な一次救命処置の指導に努めてきました。また、それぞれの部署の特性を生かした出張研修の実施や、周辺の教育機関や施設に対しても自ら赴き研修を行ってきました。技術の維持にあたっては、以前救命技術指導を受講された人を対象に院内でブラッシュアップ研修を企画し、実施してきました。そしてより実践に即した内容として、CTやMRI、RIでの急変を想定し、放射線科医や診療放射線技師およびICU看護師ほか多職種および他部署とシミュレーションを通じて共有するとともに課題と改善策を見出して来ました。事後アンケート結果においても、その有用性が示される結果を得てきました。
症例振り返りにおいては、その症例に関わった多職種や関係部署を集め、意見交換や情報共有を行うことで、次に同症状で来られた患者にも繋げられます。また当事者の想いやアセスメント内容を言語化および共有することで、整理および「見える看護」にもつながると考えています。なぜそう考えたのか?なぜそのように声かけを行なったか?など、一つ一つの言動や行動を紐解きアセスメントする思考過程(PDCAサイクル)こそが必要と考えます。そのためには院内トリアージにおいても同様で、OJTおよびOff-JTを織り交ぜ、振り返る場を個々で設定するだけでなく、必要なことは全体で振り返りする必要があります。今後はなるべく当事者が症例においてアセスメントや気づきができるプログレスシートの開発において振り返りが効果的なものとなるよう考えていくことが課題です。
また、前施設では、呼吸ケアサポートメンバーとして人工呼吸器ラウンドやVAPバンドル等の作成を行い、組織横断的にさまざまな職種がチームとして患者介入について活動してきました。年3〜4回の研修企画運営だけでなく、臨床の現場においては個人では介入不可能な部分も、チームとしての介入が患者に有益性をもたらす結果につながった事例もありました。けれど過去、在宅酸素・在宅人工呼吸器についてはなかなか活動できていませんでした。そこで、院内の地域連携室と協力し、周辺の訪問看護やケアマネージャー、介護施設を対象にした在宅酸素療法や在宅人工呼吸器について研修企画や意見交換の場を設け、院外医療者とも顔の見える関係構築作りから行い始めました。
厚生労働省によるとH28年度救急搬送患者数は5,621,218人で毎年増加傾向であり、今後も高齢化により救急搬送患者数増加が予測されます。患者のもしもの時に私たちは、地域医療支援病院として周辺の施設や医療職とも連携し、受診から早期に退院支援介入ができるような指針を考えていく必要があり、課題としています。