第21回日本救急看護学会学術集会

講演情報

一般演題(ラウンドテーブルディスカッション (RTD))

教育

[RTD9] RTD(CN)9群 教育①

2019年10月5日(土) 10:30 〜 11:50 RTD会場 (2F 国際会議室)

座長:小越 優子(滋賀医科大学医学部附属病院)

[RTD9-2] 一般外来看護師を対象としたシミュレーション研修の開催

恩部 陽弥 (鳥取大学医学部附属病院)

「はじめに」

 1日平均1300人の患者が外来受診されるA病院では、年年間に数例一般外来でのStat Callとなる症例がある。今回5年間の一般外来でのStat Call症例を振り返り分析したところ、予約外受診患者が多く、何らかの身体的不調をきたしているにも関わらず、観察不足、医師への報告の遅れ、報告内容の不十分さから患者急変に繋がっていたのではないかという症例が多くあった。

そこで一般外来看護師を対象とした、急変予測研修会について報告する。

「実践内容」

平日時間内で一般外来を対象とした急変予測勉強会を開催した。

2日間で設定し、1日目はqSOFAやキラーシンプトム等急変予測に関すること、S-BARを用いた報告等の座学を行い、2日目は窓口対応のシミュレーションを行った。

シミュレーションは3症例準備し、主催者側で模擬患者役を行い、実際に一般外来看護師が対応した。シミュレーションごとに振り返り時間を設け、良かった点、改善点などをディスカッションし参加者で共有した。

「今後の課題」

一般外来においても重症度・緊急度の見極めは必要であり今後も継続していきたいが、一般外来看護師が参加しやすい時間帯を考慮し研修会の日程調整をするなども必要であった。