[SY2-1] 基礎教育でファーストインプレッションを育成する困難性
近年、少子高齢化が急速に進み、医療技術は高度化し、看護をめぐる社会的環境は大きく変化している。そのため、看護職に期待される役割や実践能力は質の高さが求められ、複雑化した患者像に対応した基礎教育の強化が不可欠である。しかし、臨床現場で求められている看護師の能力は高まっている一方で、新卒看護師の卒業時の能力が低下していることも指摘されている。これは、技術などの習得には教育時間は必要だが、教育時間は変わらず専門科目数が増えており、教育時間が不足していることに起因している。
このような状況において、看護基礎教育課程でファーストインプレッションを育成することは困難であることは想像するにたやすい。それでも病院実習において、“何か様子がおかしい”“と感じる学生もいる。初学者である学生は”何か“を言葉にすることが難しく、要因がそれをキャッチしてあげなくてはならない。それをフィードバックし、その気づきを大切にしてもらうことが重要なのではないだろうか。看護基礎教育において、ファーストインプレッションを育成する機会は、やはり病院実習であることが多い。ここでの教育について、本シンポジウムにおいて臨床現場の方々と議論を深めていきたい。
このような状況において、看護基礎教育課程でファーストインプレッションを育成することは困難であることは想像するにたやすい。それでも病院実習において、“何か様子がおかしい”“と感じる学生もいる。初学者である学生は”何か“を言葉にすることが難しく、要因がそれをキャッチしてあげなくてはならない。それをフィードバックし、その気づきを大切にしてもらうことが重要なのではないだろうか。看護基礎教育において、ファーストインプレッションを育成する機会は、やはり病院実習であることが多い。ここでの教育について、本シンポジウムにおいて臨床現場の方々と議論を深めていきたい。