第22回日本救急看護学会学術集会

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交流集会

[EM2] 交流集会2

「救急看護師の危機的場面とその対応」

日本救急看護認定看護師会

[EM4-01] 救急看護師の危機的場面とその対応

○笠原 真弓1、丹羽 由美子1、小池 伸享1 (1. 日本救急看護認定看護師会)

Keywords:救急看護認定看護師、危機的場面への対応

少子高齢化と医療の高度化が進む中、生活スタイルの多様化も加わり、救急医療を取り巻く環境も様々な変遷を遂げている。医師・看護師をはじめとする医療者は、対象者の健康問題のみならず複雑かつ困難な社会的問題の対応に迫られるなど、対応に難渋する場面に遭遇することは少なくない。我々救急看護認定看護師を取り巻く環境もまた、大きな節目を迎えている。

1997年から認定が開始された救急看護認定看護師においては、2019年12月時点で1,329名の登録者を数えるまでに育成された。しかし、認定看護師制度の再構築が実施されたことにより分野統合が行われ、2021年4月より集中ケア認定看護分野とともにクリティカルケア分野として新たな道を歩むこととなった。さらには看護師特定行為研修が開始となり様々な局面に遭遇しているが、改めて救急看護の現場を見つめ直す必要性(重要性)、役割の再認識を行う機会(転機)を得たととらえるほかない。

今回は、救急看護認定看護師が臨床や教育場面で経験した様々な困難事例を危機的場面ととらえ、それらを話題提供していただき、報告事例の困難な場面を共有したい。また、その対応や組織的な取り組みについてディスカッションを進め、今後の困難事例の対応に活用できる指南を得たいと考える。