第22回日本救急看護学会学術集会

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[EM4] 交流集会4

「ドクターカーナースの教育プログラムの策定に向けた検討」

プレホスピタルケア委員会

[EM9-01] ドクターカーナースの教育プログラムの策定に向けた検討

○日本救急看護学会 プレホスピタルケア委員会1、伊藤 敬介2、佐藤 憲明3、大山 太4、大瀧 友紀5、神谷 弥生6、佐々智 宏7、城田 智之8、福士 博之9、福田 ひろみ10 (1. プレホスピタルケア委員会、2. 委員長/高知医療センター、3. 担当理事/日本医科大学付属病院、4. 東海大学、5. 聖隷三方原病院、6. 半田市立半田病院、7. 広島大学病院、8. 前橋赤十字病院、9. 中津川市民病院、10. 徳島赤十字病院)

キーワード:プレホスピタル

プレホスピタルケアの現場は、医師、看護師が救急現場に出向き、より早期の治療を実施することで、死亡者数の減少や後遺症の軽減、社会復帰率の向上に成果があることが明らかとなり、ドクターカーによる病院前救急活動について関心が高まっている。

ドクターカーは、運行様式や運行時間、活動の頻度、車両形態などが施設ごとに異なる背景からも、ドクターカーナースの活動の実態や教育体制が確立されていない現状にある。

プレホスピタルケアに従事する看護師の役割は、起こり得るリスクを見抜き、予測性をもった準備・調整を行うなど、早期に治療開始にむけた診療の補助や、心理的危機状態にある患者と家族への看護介入など、多岐にわたる。それらのプレホスピタルケアに不可欠な看護実践の質を担保するためには、その役割を看護師が担うほかない。

以上の現状を踏まえプレホスピタルケア委員会では、ドクターカーナースの活動の実態に関する全国調査を2018年に実施した。ドクターカーナースの活動の現状を明らかにするとともにドクターカーナースの役割や、教育指針を分析している。今後、ドクターカーに乗務する看護師のためのガイドラインの策定を目指すところである。

この度の集会では、ドクターカーナースの役割に基づいた教育指針をもとに、ドクターカーナースが習得すべき学習課題を明確とした学習プログラムを策定することが急務として、広く会員の皆様より意見を集い、ドクターカーナースの育成に向けた教育を開始していくことを計画する。