第23回日本救急看護学会学術集会

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教育講演

第23回日本救急看護学会学術集会 [指定演題] » 教育講演

[EL1] 教育講演1

[EL1-01] JRC蘇生ガイドライン2020 ー編集委員の思いとともに改定内容をお伝えしますー

○西山 知佳1 (1. 京都大学大学院医学研究科 人間健康科学系専攻 先端中核看護科学講座 クリティカルケア看護学分野)

Keywords:心肺蘇生、ガイドライン

国際蘇生連絡委員会(International Liaison Committee On Resuscitation: ILCOR)から発表される心肺蘇生ガイドラインの科学的根拠の集大成(心肺蘇生と救急心血管治療の科学についての国際コンセンサスと治療推奨【Consensus on Science with Treatment Recommendations: CoSTR】)を元に、各国がその国の実情、医療体制に合わせて心肺蘇生のガイドラインを作成しています。日本は2006年にILCORに加盟し、日本の実情に合わせたJRC(日本蘇生協議会【Japan Resuscitation Council:JRC】)蘇生ガイドランを2010年から5年毎に作成しています。JRC蘇生ガイドライン2020は、2020年10月に発表予定でしたが、ガイドラインの作成を担っている多のメンバーがCOVI-19患者への懸命な治療にあたり、当初の予定より遅れ2021年7月に正式に発表された。

本教育講演では、①CoSTRを元にJRC蘇生ガイドライン2020ができるまでのプロセス、②一次救命処置(Basic Life Support: BLS)、二次救命処置(Advanced Life Support: ALS)、普及・教育のための方策(Education, Implementation, and Teams:EIT)などについてJRC蘇生ガイドライン2015からの変更点、③医療従事者や市民への心肺蘇生講習で指導するさいに際に知っておいていただきたいポイントなどを紹介します。ILCORのBLS Task Force memberでありJRC蘇生ガイドライン2020 BLS編集委員として、JRC蘇生ガイドライン2020を読むだけでは伝わらない編集委員の(熱い)思い(裏話?)も一緒にお届けできればと思っています。