第23回日本救急看護学会学術集会

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教育講演

第23回日本救急看護学会学術集会 [指定演題] » 教育講演

[EL4] 教育講演4

[EL4-01] 私が考えるできる救急看護のリーダーナース論

○道又 元裕1 (1. Ctitical Care Reseach Institute(CCRI))

Keywords:リーダーナース

数十年前の海馬にある記憶を何とか呼び覚まし、新人看護師の頃を切り取って、抄録ペーパーの上にペーストしてみました。そうすると、PCのキーボードには、こんな風にキータッチされました。私は新人看護師からリーダーという役割を担うまでは、おそらくはリーダーと言われる役割を担っている諸先輩看護師に業務の報告、相談することばかりで、実はリーダーなんていう役割に関しては、辛辣な表現かも知れませんが、他人事、よそ事、無関心であったように思えます。そう言えば、私が最初に働いた心臓外科のICUには、コーナーリーダーの上(?)にトップリーダーなんて名前、役割を担う、神様のような方もいましたね(笑)。

その後、新人を卒業すると、明確な時期は海馬から引き出せませんでしたが、「来月からリーダーやってもらうからね」という、言わば天からのおことば(お告げ)よりも影響力のあるトップダウン的業務命令を頂き、初めてリーダーという役割について意識するようになったように思います。

しかし、リーダーということばは、看護師になる前だって、何らかのリーダーを任されたりなどしてきた経験もあり、つまり生まれて初めて聞いたわけでもなく、その役割だって何となく理解しているつもりだったはずですが、看護という仕事の場面、いわゆるその時々の勤務帯のチームリーダーの役割とあるべき姿を考え、その実際を遂行するためには、それなりの経験と学習が必要なんだと認識した次第です。

さて、そのリーダーということばは、この世の中で多用されていることは、皆さんも周知していることかと思います。この多用言語は、多様言語とも言えるかも知れません。何故ならば、リーダー(leader)とは、辞書に掲載されている意味だけでも指導者、先導者、首領(ドン)という、とても幅広い、深い意味があります。おまけにリーダーにシップを付けたリーダーシップ(leadership):指導者としての地位または任務。指導権、指導者としての資質・能力・力量。統率力、なんてことばもあります。

 これらのことばと現実的なはたらき(作用、役割、立場、姿など)について深堀すると結構、難しいけれども、一方ではとても興味深いのです。

 今回の教育講演では、私が考える組織、現場におけるリーダー、リーダーシップ論について述べさせて頂き、皆さんと共学できれば考えています。