第23回日本救急看護学会学術集会

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交流集会

第23回日本救急看護学会学術集会 [指定演題] » 交流集会

[EM3] [交流集会3] コロナ禍におけるトリアージの課題とその対策

Sat. Oct 23, 2021 9:00 AM - 10:30 AM ライブ3

座長:吉田 栄里(豊田厚生病院)、横田 由佳(杏林大学医学部付属病院)

9:00 AM - 10:30 AM

[EM3-01] コロナ禍におけるトリアージの課題とその対策

トリアージ 委員会、○中島 史博1、○八田 圭司2、○武藤 博子3、○吉川 英里4、吉田 栄里5、黒田 啓子5、西塔 依久美5、佐藤 加代子5、林 幸子5、村上 香織5、横田 由佳5、吉川 英里5、芝田 里花5 (1. 伊勢原市消防本部、2. 市立ひらかた病院、3. 公立大学法人福島県立医科大学附属病院、4. 飯塚病院、5. 日本救急看護学会トリアージ委員会)

Keywords:トリアージ、緊急度判定、COVID19

COVID19とは、新型コロナウイルス感染症のことであり、COVID19の流行によって引き起こされた災害や危機的状況をコロナ禍と呼んでいる。COVID19は2019年12月に中華人民共和国の湖北省武漢市で報告され、短期間に全世界に広がった。日本では2021年8月の時点で変異株の置き換わりが進んでおり、新規陽性者数が急速に増加している。それに伴い入院治療を必要とする患者数、重症患者数も増加し、入院医療の確保病床の使用率は全ての都道府県でステージⅢからⅣとなっている。重症者病床の使用率についてもステージⅢからⅣとなっている都道府県もある。
 救急外来においては、受診時の患者情報が限られているということから新型コロナウイルスの暴露の恐れがある。そのため、トリアージの際の標準予防策と各施設の構造を考慮して感染経路別予防策を行い、さらに、COVID19のスクリーニングを行った上で、多様な患者の緊急度を判定していることが推測される。また、自宅療養者が急速に増加している地域では、救急外来でCOVID19の病状が悪化した患者のトリアージと対応を行っている施設もある。そのため、COVID19を踏まえた緊急度判定に関する取り組みや、ピットフォールになりうる事例などを、各施設や連携する職種との間で経験していると思われる。
 そこでトリアージ委員会では、COVID19の対策を踏まえた緊急度判定や、トリアージのピットフォールとその対策など、経験した事例や施設での取り組みを共有し、コロナ禍におけるトリアージの課題と対策を検討することを目的とした交流集会を企画した。この企画により、コロナ禍においても、適切なトリアージを実施するための示唆を得ることができるのではないかと考えている。