第23回日本救急看護学会学術集会

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[EM4] [交流集会4] ドクターカーナースの暫定的教育プログラムの将来構想~今求められるドクターカーナースの役割~

2021年10月23日(土) 10:40 〜 12:10 ライブ3

座長:佐々 智宏(日本救急看護学会プレホスピタル委員会)、神谷 弥生(半田市半田病院)

10:50 〜 11:10

[EM4-02] ドクターカーナースの暫定的教育プログラムの将来構想~今求められるドクターカーナースの役割~

○佐々 智宏1,3、神谷 弥生2,3 (1. 広島大学病院 高度救命救急センター・ECU、2. 半田市立半田病院、3. 日本救急看護学会プレホスピタルケア委員会)

キーワード:ドクターカーナース、教育プログラム

全国の救命救急センターの有するドクターカーの年間運用件数は2007年度が11,390件に対し2016年度は32,198件と年々増加しています。病院前救急診療により救命率の向上に成果が認められていることから、今後もドクターカー運用件数の増加が予測されています。そのような背景のなか、ドクターカーナースは、特別な知識やスキルを身につけ、医師と協働し限られた資機材・人員の中、安全管理や迅速な判断能力が求められます。また、危機的状態にある患者や家族の看護介入や時間管理、記録などの多重業務も行います。

 2019年に当委員会で実施した全国のドクターカー運用施設に実施した調査では、施設間の教育内容に差が認められ、ドクターカーナースに必要な基礎知識8項目が抽出されました。現在、ドクターカーナースに特化したガイドラインやセミナーなどは開催されておらず、病院前救急診療で活動できる看護師の育成が急務と考えられています。

 今回の交流集会では、ドクターカーナースの教育体制と求められる役割、教育プログラムの構想を取り上げます。医師、看護師のそれぞれの立場・経験から様々な議論を交わし、病院前救急診療に看護師が赴く役割・意義を再認識しながら、今後のドクターカーナースの教育体制、教育プログラム、今後の展望について検討していきます。