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[PD-01] PPEによる有害事象-問題提起
新型コロナウイルスにより、個人用防護具(PPE)の着用が増えたことは言うまでもない。今までは、その装着は非常に短時間であることが多かったが、新型コロナウイルスのパンデミックでは長時間の装着が必要となり、様々な有害事象が発生していることがパンデミックの初期から報告されていた。
少なくとも、2020年春の段階では、諸外国と比較し、一回あたりのPPE装着時間は短く、皮膚の損傷や圧痕よりも暑さが最も強い有害事象であった。特に看護職には暑さを訴えるリスクが高く、これは働き方(作業量が多い)ことが関連していると考えられた(Unoki, et al., 2020)。その他、口渇、発声障害、疲労、呼吸困難、頭痛などが皮膚の圧痕や損傷の他にも有害事象として報告されている。(Unoki, et al. 2021)。皮膚の圧痕や損傷は、半数以上が訴えており、PPEに対するコンプライアンスに関わる問題であることは間違いがない。PPEの有害事象に関して、どのような問題があるのかを幅広く概説しようと思う。
少なくとも、2020年春の段階では、諸外国と比較し、一回あたりのPPE装着時間は短く、皮膚の損傷や圧痕よりも暑さが最も強い有害事象であった。特に看護職には暑さを訴えるリスクが高く、これは働き方(作業量が多い)ことが関連していると考えられた(Unoki, et al., 2020)。その他、口渇、発声障害、疲労、呼吸困難、頭痛などが皮膚の圧痕や損傷の他にも有害事象として報告されている。(Unoki, et al. 2021)。皮膚の圧痕や損傷は、半数以上が訴えており、PPEに対するコンプライアンスに関わる問題であることは間違いがない。PPEの有害事象に関して、どのような問題があるのかを幅広く概説しようと思う。