第23回日本救急看護学会学術集会

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パネルディスカッション

第23回日本救急看護学会学術集会 [指定演題] » パネルディスカッション

[PD] [パネルディスカッション] PPEによる皮膚への影響と対策の現状

Sat. Oct 23, 2021 9:00 AM - 10:40 AM ライブ1

座長:紺家 津子(石川県立看護大学看護学部)、佐藤 憲明(日本医科大学付属病院 看護部)

10:00 AM - 10:20 AM

[PD-04] PPEから皮膚を守る皮膚保護材

○増川 美加子

Covit-19感染爆発の中、最前線の医療従事者の悲鳴としてネット、TV、新聞の記事に、N95マスクによるものと思われる発赤や創傷を発症した顔面写真が掲載され、医療現場の悲惨な現状を医療従事者でなくても知ることとなった。
N95マスクを適切に使用するには、ウイルスの侵入を防ぐため顔面に確実に密着させる必要がある。N95マスク以外にゴーグル、キャップ、全身の防護服を着用し長時間勤務することは、マスクと接している皮膚に圧力と摩擦、さらに発汗による蒸れも加わり、医療従事者自身に医療関連機器圧迫創傷(MDRPU)が発生したと考えられる。
臨床現場におけるMDRPUケアは、褥瘡管理者である皮膚・排泄ケア認定看護師により予防及び治療目的で圧力や摩擦を生じる部位に創傷被覆材や皮膚保護材を貼付する方法が選択されることがある。これらの材料は薄く粘着性で製品によっては静菌作用、緩衝作用を兼ね備え、創傷部へは適切な治癒環境、健常皮膚には安全な皮膚保護環境を提供することが可能である。
皮膚・排泄ケア認定看護師はなぜ創傷被覆材や皮膚保護材を選択するのか、その材料の組成及び作用と歴史を知っていただき、またPPEから皮膚を守るためにどのように使用されたのか報告する。