5:10 PM - 5:30 PM
[SY-04] 初期治療室における音声入力システムを用いた看護の展望
Keywords:音声入力システム、初期治療室記録
救急看護師が活動する場所には、プレホスピタル、初期治療室、救命救急病棟などがある。この様な場所で対象となる患者は、緊急度や重症度が高く、救急看護師に求められる役割は、バイタルサイン測定や身体所見の観察、検査や処置の介助、患者や家族の苦痛や不安への介入、患者の状態や行なった処置内容を正確に記録するなど多岐にわたる。そのため救急看護師は、緊迫した場面で多くの役割を適切な時間内に限られた人数で行なっていく必要がある。
獨協医科大学病院の救命救急センターでは、三次救急適応となる患者を初期治療室で受け入れており、数名の医師と1〜2名の看護師で対応している。また複数の患者を同時に診療する場面でも、同様の人数で対応している。そのため、看護師にかかる負担は大きく、特に患者の状態や処置内容を正確に記録することに多くの時間を要し、タイムリーに記録できないという問題点も抱えている。
救命救急センターでは、2016年から重症経過表システム(Mirrel®︎)を導入し、バイタルサインはモニタリングしているデータが直接経過表に反映されるようになった。これにより経過表にバイタルサインを記載する時間が省略され、誤入力の防止になった。しかし、検査や処置内容を記録するためには、パソコンに向かって作業する必要があり、患者への関わりが少なくなりやすい状況がある。この課題への対応として、2021年度から一部の病棟で導入している音声入力システム(AmiVoice®︎)を初期治療室でも使用する予定となった。AmiVoice®︎はキーボードを使わずに記録をすることができるシステムであり、行なった処置と時間、患者の反応などを簡単に記録に残すことができる。
AI・ITを活用するために、これからの看護師にはコンピュータを使う能力」と「情報を使う能力」が求められる。この度のシンポジウムでは、救急看護師が抱える課題と看護を充実させるAI・ITの活用について共有していきたいと考える。
獨協医科大学病院の救命救急センターでは、三次救急適応となる患者を初期治療室で受け入れており、数名の医師と1〜2名の看護師で対応している。また複数の患者を同時に診療する場面でも、同様の人数で対応している。そのため、看護師にかかる負担は大きく、特に患者の状態や処置内容を正確に記録することに多くの時間を要し、タイムリーに記録できないという問題点も抱えている。
救命救急センターでは、2016年から重症経過表システム(Mirrel®︎)を導入し、バイタルサインはモニタリングしているデータが直接経過表に反映されるようになった。これにより経過表にバイタルサインを記載する時間が省略され、誤入力の防止になった。しかし、検査や処置内容を記録するためには、パソコンに向かって作業する必要があり、患者への関わりが少なくなりやすい状況がある。この課題への対応として、2021年度から一部の病棟で導入している音声入力システム(AmiVoice®︎)を初期治療室でも使用する予定となった。AmiVoice®︎はキーボードを使わずに記録をすることができるシステムであり、行なった処置と時間、患者の反応などを簡単に記録に残すことができる。
AI・ITを活用するために、これからの看護師にはコンピュータを使う能力」と「情報を使う能力」が求められる。この度のシンポジウムでは、救急看護師が抱える課題と看護を充実させるAI・ITの活用について共有していきたいと考える。