12:10 PM - 12:30 PM
[SY2-03] 保健所における救急看護実践
Keywords:COVID-19
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は2019年12月に発し、爆発的な勢いで全世界に拡大している。重症化する患者は1割程度であり、多くは軽症~中等症であるが、爆発的な感染者数によって入院病床はひっ迫しており、全国各地で“医療崩壊”といわれている。指定感染症となったことで、COVID-19患者は保健所への届出が必要であり、原則入院対応となる。しかし、全患者が入院できるほどの病床は確保できず、優先度を判定する救急対応が病院だけではなく保健所にも求められたのである。さらに、軽症者を収容する宿泊療養施設、自宅療養となった方への健康観察も必要となり、保健所はいわゆる“パンク状態”であった。
保健所は地域住民の健康を支える専門的機関であるが、全患者が入院できない状況下において、電話で健康観察を行い、その所見から緊急度を判定して入院調整を行う業務には困難を極めていた。そこで、救急や災害に関する経験を有する医師、看護師、消防による外部支援を行い、入院調整や患者搬送などを協働した。電話による健康観察、宿泊療養施設における看護師業務などのマニュアルについて、救急看護の経験を活用しながら保健師と協働した。
いまだ世界的にも感染の終息がみえない状況であるが、今回、保健所での活動について報告するとともに、臨床現場との協働する医療体制における課題について検討していきたい。
保健所は地域住民の健康を支える専門的機関であるが、全患者が入院できない状況下において、電話で健康観察を行い、その所見から緊急度を判定して入院調整を行う業務には困難を極めていた。そこで、救急や災害に関する経験を有する医師、看護師、消防による外部支援を行い、入院調整や患者搬送などを協働した。電話による健康観察、宿泊療養施設における看護師業務などのマニュアルについて、救急看護の経験を活用しながら保健師と協働した。
いまだ世界的にも感染の終息がみえない状況であるが、今回、保健所での活動について報告するとともに、臨床現場との協働する医療体制における課題について検討していきたい。