第23回日本救急看護学会学術集会

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第23回日本救急看護学会学術集会 [指定演題] » シンポジウム

[SY3] [シンポジウム3] “with-corona” ”post-coronaを見据えた看護教育の展望 -急性期領域の看護基礎教育および急性期病院の新人看護師教育に関する課題と工夫-

2021年10月22日(金) 14:10 〜 15:40 ライブ1

座長:城丸 瑞恵(札幌医科大学保健医療学部看護学科)、神田 直樹(北海道医療大学)

14:10 〜 14:35

[SY3-01] コロナ禍における大学教員の経験と課題

○吉田 澄恵1 (1. 東京医療保健大学 千葉看護学部)

キーワード:Cocvid-19、遠隔授業、オンライン実習

本学部は、東京医療保健大学5学部(医療保健学部、東が丘看護学部、立川看護学部、和歌山看護学部、千葉看護学部)の1学部として、地域医療機能推進機構(JCHO)との提携関係をベースに、一日約30万人の利用がある西船橋駅を最寄り駅として、2018年に開設し、2021年度の今、カリキュラムの完成年度を迎える。筆者は、成人看護学に相当する「臨床看護学」の領域責任者であり、COVID-19対応では、合計13科目(医師等に依頼する講義系の5科目、学内演習を行う2科目、臨床看護学関連の2科目、5週間1クールの内科系・外科系を一括する臨床看護学実習、複数領域で統合的に対応する3科目)を中心に担当し、運営している。これらから、筆者自身の経験と課題を整理してみた。シンポジウムでは、各項目から急性期看護教育に関わる内容を抜粋して情報提供したいと思う。
1.教員としての遠隔授業運営(オンデマンド、リアルタイム)
 動画作成スキルの獲得と工夫
 授業資料の電子配信に関わる工夫
 オンデマンド授業における双方向性の確保
 リアルタイムのグループ学修のメリットの活用とデメリットのカバー
2.遠隔と対面のハイブリッド型授業運営
 対面を必須とする内容のセレクト
 遠隔のメリットの活用
 学生生活への配慮
3.学生への遠隔授業の学修支援
 対面ネットワーク・非公式交流の重要性の再認識
 遠隔授業スキルの支援
 メンタル・ヘルスへの配慮
4.オリジナル教材とロールプレイを併用したオンライン臨地実習
 教材作成に係る事例監修者の確保
 オリジナル模擬電子カルテの作成
 リアル実習に近づけるための工夫
 グループ学修による相乗効果
 不測の事態が生じないことのメリット・デメリット
5.臨地実習を補う対面でのシミュレーションベースの実技演習
 タスクトレーニングとシチュレーショントレーニングの組み合わせ
 既存のシミュレーション教材の活用
6.対面の教育でなければえられないもの
 看護学教育における「関わる」「関わり」の重要性