第26回日本救急看護学会学術集会

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指定演題 » 交流集会

[M3] 看護師だからできる救急電話相談トリアージとは?

Mon. Nov 18, 2024 10:00 AM - 11:20 AM 第10会場 (1F 101会議室)

座長:立野 淳子(小倉記念病院クオリティマネジメント課)、大村 正行(薬師寺慈恵病院)

[M5] 救急看護の混沌を抜ける ―救急看護のアイデンティティ・救急看護として高める専門性を考えてみようー

Mon. Nov 18, 2024 4:00 PM - 5:30 PM 第7会場 (7F 701・702会議室)

座長:淺香 えみ子(東京科学大学病院 看護部)、二藤 真理子(りんくう総合医療センター)

[M7] 変革の今、院内トリアージの困りごとを解決しよう

Tue. Nov 19, 2024 9:00 AM - 10:20 AM 第4会場 (6F 607・608会議室)

座長:芝田 里花(日本赤十字社和歌山医療センター)、吉田 栄里(豊田厚生病院)

[M8] 子どものピンチに役立つ!小児ファーストエイド座談会

Tue. Nov 19, 2024 9:00 AM - 10:20 AM 第6会場 (6F 610会議室)

座長:三上 剛人(吉田学園医療歯科専門学校)、多久和 善子(昭和大学認定看護師教育センター)

[M9] 臨床推論力を高め、行動変容を促す研修の工夫

Tue. Nov 19, 2024 1:10 PM - 2:30 PM 第6会場 (6F 610会議室)

座長:石川 幸司 (北海道科学大学)
中野 英代 (佐賀大学医学部附属病院 看護部)

臨床推論力を高め、行動変容を促す研修の工夫

 近年、効果的・効率的・魅力的な学習設計を行うためにインストラクショナルデザインが浸透し、ADDIEモデルを使って指導計画を立案した上で研修を行う、また、魅力性の高い学習設計を行うとしてARCSモデルを活用した研修設計が多くの施設で取り入れられるようになってきました。シミュレーション学習や、実際の臨床ケースを基にしたディスカッション形式の学習など、各施設で独自の工夫を取り入れ、これまで単に知識を伝えるだけで終わっていた研修から、受講者自身が積極的に参加し、自らの思考過程を振り返るといった教授アプローチの変化が見られるようになってきました。研修を設計する上で「学習ゴール」と「評価方法」を設計することは重要です。カークパトリック4段階評価モデルには、「レベル1:反応(研修の満足度など)」「レベル2:学習(学習ゴールの達成)」「レベル3:行動(行動変容)」「レベル4:結果(組織への貢献)」といった評価のレベルを示しています。レベル2を前提に研修設計を行う必要があり、レベル3のゴール達成は患者への貢献につながっていきます。しかし、行動変容につながる設計をするためには、OJTとの連携、また、研修時間の確保、効率性の高い研修をするにしても限界があり、いまだ多くの施設で課題となっているのではないでしょうか。
本交流集会では、「臨床推論力を高め、行動変容を促す研修の工夫」をテーマに、4名の演者がそれぞれの施設で実践している取り組みを紹介し、実践的な知見を深めていきます。臨床推論は、観察、データの収集、仮説の形成、検証、判断という一連のプロセスを通じて行われますが、救急看護においては、刻々と変化する状況に対応し、迅速かつ適切な判断が求められます。そのため、救急看護師が高い臨床推論力を身につけることは、患者の生命を守るために必要な能力と言えます。しかし、その能力の育成には多くの時間と労力が必要であり、効果的かつ効率的な研修設計が必須となります。
 4名の演者からは、それぞれの施設で行われている研修の具体的な方法や成果、課題について発表が行われます。各施設の取り組みには共通点もあれば、施設独自の工夫も見られ、これらの発表を通じて、多角的な視点からのアプローチについても紹介します。特に、「臨床推論」の研修について、どのような方法で評価し、また、どのような教授法を使用するのか、行動変容を効果的に引き出すための工夫はどのような工夫があるのか、他施設でも応用可能な実践例について紹介いたします。
 演者からの発表後には、参加者の皆様とのディスカッションを通じて、各施設の取り組みを他の施設にどのように応用できるか、さらに改善すべき点は何かを議論します。交流集会に参加することで、ご自身の施設での研修に新たな視点を持ち帰ることができるようなセッションにしていきます。
本交流集会が、救急看護の現場で実際に役立つ臨床推論力の向上と行動変容を促すための研修の質を高め、看護師の能力向上に寄与する一助となることを願いつつ、多くの参加者に集まっていただけることを期待します。

演者 増山純二 令和健康科学大学
演者 嶋岡征宏 山口大学医学部附属病院
演者 西尾宗高 杏林大学医学部付属病院
演者 関山裕一 前橋赤十字病院

セミナー委員会委員
市村健二、石井恵利佳、石川幸司、関山裕一、田戸朝美、中野英代、西尾宗高
吉次育子、増山純二

調整中 (1:10 PM - 2:30 PM)

[M12] 令和6年能登半島地震における急性期の看護実践

Tue. Nov 19, 2024 2:40 PM - 4:00 PM 第8会場 (7F 703会議室)

座長:山本 宏一(独立行政法人国立病院機構災害医療センター)、宮崎 博之(福島県立医科大学附属病院)

 令和6年(2024年)能登半島地震では、1月1日に石川県能登地方を中心にマグニチュード7.6(震度5強~震度7)の地震が発生し、その後に発生した津波とともに甚大な被害がもたらされた。死者245名、行方不明者3名、重軽傷1,313 名、住家は全壊~半壊、一部損壊を合わせ123,556棟に及び、現在も石川県を中心に3,598名の方々が避難生活を余儀なくされている(令和6年5月21日調べ)。被害は、電気・ガス・水道といったライフラインの途絶が長期間に及び、道路は著しく損壊し、半島という地形から物流が遮断されたため、支援が行き届かない状況となった。特に、高齢者が多く生活している地域では、インフラの問題だけではなく、氷点下の環境で生活を維持・継続することに困難を極め、住民避難も検討されていた。また、現在では、災害関連死や孤独死も問題となり、その対策が課題となっている。災害派遣医療チーム(DMAT)は、平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震では3月11日から12日間、全国から計383隊、約1800人が被災地で活動した。平成28年(2016年)熊本地震でも4月14日から10日間で計466隊、約2000人が派遣された。令和6年能登半島地震では、地震発生から1か月間で計1028隊が石川県内の病院や避難所での医療対応、重症者・高齢者の医療搬送支援などの活動を行った。
 今回、災害看護委員会では、「令和6年能登半島地震における急性期の看護実践」をテーマとし、急性期の活動について知見を得るための交流集会を企画した。ここでは、災害急性期に病院や地域で暮らす住民の健康を守るために活動した被災地内の看護師、住民避難や病院避難の支援を行った看護師の方々に各々の活動についてご発表いただく。その上で、救急看護師である“私達にできること”や“今後の備え”、さらにはこれまでの固定概念に縛られない“災害対応の変容”につながるよう、それぞれの経験を踏まえ、救急看護の進化と変容(トランスフォーメーション)に向け、今後の活動の糧となる機会としていく。

調整中 (3:40 PM - 4:00 PM)

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