第6回日本在宅医療連合学会大会

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シンポジウム

07-1:多職種連携

シンポジウム1:働き方改革を進めるための在宅におけるタスクシェア(職種の壁を打ち破るためのワーキンググループ活動報告)

Sat. Jul 20, 2024 8:30 AM - 10:00 AM 第2会場 (国際会議室)

座長:谷水 正人(南松山病院)、平原 優美(日本訪問看護財団)

9:40 AM - 10:00 AM

[S1-4] タスクシェアに関わる今後の職種の壁を打ち破るためのWGとしての取り組み

*谷水 正人1 (1. 社会医療法人仁友会南松山病院)

1982年03月岡山大学医学部卒業、1993年03月から国立病院機構四国がんセンター内科勤務、2017年04月から2022年3月まで同院長。2022年7月に第4回日本在宅医療連合学会大会(神戸)の大会長を担当した。2023年4月から社会医療法人仁友会南松山病院院長。現在、日本在宅医療連合学会副代表。
【はじめに】在宅医療におけるタスクシェアの推進は「職種の壁を打ち破るためのWG」の中心的課題のひとつである。【活動】本WGでは医療介護に関わる全ての職種の相互理解と協働の拡大の実効性を確保するため、在宅医療分野でのタスクシェア推進に向けての提案をまとめることを目標において活動する。【進捗状況および考察】タスクシェアに関わる多職種の取り組みの実例を学ぶ中で、タスクシェアを進めるために克服すべき課題が山積していることを改めて確認し、多職種間で他の職種の能力と可能性を正しく相互理解する場が必要であることも認識した。このWG内の議論では、1)業務独占と名称独占が生む業務の狭間(はざま)と障壁、2)技術習得への課題、3)リスク回避と責任範囲の規定、4)シェアされたタスクへの対価・診療報酬、職場における雇用条件としての評価、等の課題が挙がった。他方、基準を明確化することは重要であるがそれ以上に在宅医療の質の向上という目標のために職種間相互の信頼関係の構築、相互をカバーできるチーム力の強化、コミュニケーション能力、管理者の包括的責任能力の大きさがタスクシェアの成否を決するのではないかという指摘もあった。