第6回日本在宅医療連合学会大会

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シンポジウム

09-2:異分野・異業種連携

シンポジウム10:異業種の視座から “喪失” を分かちあい多様性を包摂するコミュニティを考える

Sat. Jul 20, 2024 10:10 AM - 11:40 AM 第9会場 (会議室104)

座長:大川 薫(亀田総合病院)、上村 久美子(居宅介護支援事業所万年青)

10:30 AM - 10:50 AM

[S10-2] 「失わないで続ける」ことの支援~自分の声(マイボイス)と楽器の音色(マイマリンバ)を例に~

*本間 武蔵1 (1. 2003年都立神経病院リハビリテーション科作業療法)

都立府中リハビリテーション専門学校卒
1986年東京都立松沢病院
合併症病棟の身体障害作業療法および精神科作業療法に従事
1994年都立多摩総合精神保健福祉センター
2001年都立中部総合精神保健福祉センター
精神保健福祉センターではデイケアスタッフとして就労支援に従事
2003年より都立神経病院リハビリテーション科
神経難病領域ではリハビリテーション科作業療法士として療養生活やコミュニケーション支援に従事
私は神経難病専門病院で働く作業療法士として進行性神経難病のリハビリテーションに従事してきました。時間の経過による変化に対して、患者さんと共に工夫を繰り返しています。特に、声が出るうちに録音しておいて、のちに意思伝達装置から自分の声で伝えられることが可能になる取り組みを「マイボイス」と称して行ってきました。ソフトは長崎在住のパソボラプログラマー吉村隆樹氏が開発してくださっています。「がん患者の声の保存と再生」と、「ALS患者(演奏家)のマリンバの音色の保存と再生」についてご紹介させていただきます。日本語の「あ、い、う…」を録音して使うのがマイボイス、楽器の「ド、レ、ミ…」を録音して使うのがマイマリンバ(ハーティーオルゴール)で、どちらも吉村隆樹氏が無料で公開している意思伝達支援ソフトハーティーラダーのなかの機能です。本シンポジウムで「失わないで続けること」の可能性が広がることを願っています。
なお発表にあたっては倫理的配慮として紹介実例の方への内容説明とそれへの同意、および積極的な協力の意向を得ております。