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[P-1-149] 健康と要介護の間をつなぐ半歩先の支援「リハビリよろづ電話相談」
【はじめに】2020年から始まった新型コロナウイルスの感染拡大によって、多くの人がこれまでとは違った生活を営まざるを得ず、大きな影響を受けた。そのため市民は、感染対策の基に活動の機会を失い、緩和が進んだ現在も、身体機能低下、認知機能低下などの問題が顕在化している。しかし、多くは発病など問題が生じてから医療介護サービスとつながるのが現実である。予防的段階からの働きかけで健康で元気な状態を維持することが社会的に求められている。そこで、活動的な生活の継続や、障害に対する運動の助言、地域の資源とのマッチングなどを電話という手段で理学療法士と相談し、解決につなげる支援を開始した。 【活動】事前予約制の無料電話相談。時間は約15分間。相談者と話しながら電話をする頻度を決めていく。運動指導などが必要な場合は、指導書を自宅へ郵送している。事例として、電話相談をきっかけに運動習慣が身につき、地域の体操教室へ通うケースもあった。また、Web電話を使用した相談、活動量計を用いた運動量の評価も実施できる体制を整えている。 【考察】対面での予防的支援は、意識の高い市民が参加することが多く、運動も習慣的に行えていることが多い。一方で、講座や相談とつながらない方は、病気や怪我をきっかけに入院、介護申請、リハビリサービスの利用となっていることが多い。一方で、介護申請に至らないまでも、心配だと周囲から気にされる方が存在している。(例えば、夫を介護している配偶者など)そうした対象者へ、講座への参加、介護申請というハードルの前に、相談でき、未然に解決策を見出すための社会資源の1つとなることができる。また、活動が周知されることにより、既存の事業との連携(例えば、介護予防講座やフレイルチェックでハイリスクとなった方のフォローアップの支援など)が可能となると考えている。