一般社団法人 日本LD学会 第25回大会(東京)

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[JD1] ペアレント・トレーニングを実施するために最低限必要なスキルとは何か?

研修や実施支援の考察

Sat. Nov 19, 2016 4:00 PM - 5:30 PM 511+512 (Conference Center5F)

企画者:宮崎光明(富山市立山室小学校),司会者:加藤永歳(岐阜県発達障害者支援センター),話題提供者:神山努(国立特別支援教育総合研究所),話題提供者:藤原直子(吉備国際大学),話題提供者:宮崎光明(富山市立山室小学校),指定討論者:宮一志(富山大学)

4:00 PM - 5:30 PM

[JD1] ペアレント・トレーニングを実施するために最低限必要なスキルとは何か?

研修や実施支援の考察

宮崎光明1, 加藤永歳2, 神山努3, 藤原直子4, 宮一志5 (1.富山市立山室小学校, 2.岐阜県発達障害者支援センター, 3.国立特別支援教育総合研究所, 4.吉備国際大学, 5.富山大学)

【企画の趣旨】家庭療育型ペアレント・トレーニング(井上,2012;以下、PTとする)とは、応用行動分析学(以下、ABAとする)を基本としており、保護者が子どもとの関わり方を学習するプログラムである。保護者は学習した関わり方をもとに、子どもに対する指導方法をスタッフと共に立案し、その方法を家庭で実践する。子どもの行動改善、保護者の子育てスキルの獲得、保護者同士のネットワーク構築などが目指される。
企画者は、昨年度にLD 学会大会で実施した自主シンポジウムにおいて、発達障害児の保護者に対するPTの実施者を養成する方法について検討をした。その結果、効果が高いPTを実施するために必要な知識として、①ABA、②発達障害児・者の特性と支援、③保護者のストレスと心理、④PTの運用方法に関する知識が挙げられた。また、必要なスキルでは、①行動支援計画を作成するための情報収集スキル、②収集した情報をもとに行動支援計画を作成するスキル(ABAの知識の応用)、③ファシリテーションスキル、④カウンセリングスキルなどが挙げられた。これらの知識やスキルを獲得するための研修では、研修参加者のPTに関する専門性や経験がどの程度あるかによって、研修内容を精選したり、各内容を扱う比重を変えたりする必要性が挙げられた。さらにPT実施のマニュアルを作成し、それに基づいてPTを実行してもらいながらフォローするなど、PT実施支援を行うことが有効であると考えられた。
一方、課題として、これらの知識とスキルの獲得には、多くの時間と労力がかかることも挙げられた。そのため、効果があるPTを実施するために、最低限必要な知識とスキルを明らかにすること、PT実施中に最低限必要とされる実施支援の内容を明らかにすることが必要だと考えられる。
そこで本シンポジウムでは、PT実施者の研修・実施支援の話題提供から、①PTを実施するために必要最低限な知識とスキル、②その知識やスキルを獲得するための効果的な研修方法、③PT実施の際に実施者に最低限支援するべきことについて検討する。

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