1:00 PM - 2:30 PM
[JG8] 発達障害の人たちのライフステージを見通した支援
ライフスキル獲得の実態と支援の実際
【企画の趣旨】自閉症スペクトラム障害(ASD)を含む発達障害の人たちのライフステージを通じた課題のひとつに、ライフスキルの獲得困難が注目されている。成人期になって相談機関に駆け込む人たちの多くは、基本的な生活習慣に課題を残していると言われる。また、幼児期や学齢期から支援が開始された人たちにも、起床・就寝の時間や持ち物を自分で管理できない、親に言われないと宿題や勉強・家事分担に取り組もうとしない、深夜までゲームに没頭、などのエピソードがしばしば聞かれる。
ASDの人たちは自分のとった行動を“わがこと”としてふり返り、内在化させることが生得的に難しいと言われる。彼らに対してライフスキル獲得を促進する支援では、日常的な生活習慣から社会的な活動・実習に至るまで、各場面で具体的なスキル指導を行うと同時に、自分の行動や態度のふり返りと内在化を補完・補強する支援も極めて重要と考えられる。これまで幼児期や学齢期の支援では、集団適応に向けたソーシャルスキル指導と小集団での成功体験に重点が置かれてきた。これだけではライフスキル獲得に対して十分な効果を発揮できないかもしれない。
本シンポジウムの第一部では、発達障害の人たちにおけるライフスキルの基盤となる生活習慣の自律にかんする実態報告を、成人期まで支援を受けなかった事例、幼児期や学齢期から支援を開始した事例を通じて行う。第二部では、発達障害の高校生を対象とした「わかば学園」における包括的なライフスキル促進の実践報告を行う。幼児期から学齢期を通じたライフスキルに対する支援が、発達障害の人たちの内面発達や社会参加に及ぼす可能性について討論を行いたい。
ASDの人たちは自分のとった行動を“わがこと”としてふり返り、内在化させることが生得的に難しいと言われる。彼らに対してライフスキル獲得を促進する支援では、日常的な生活習慣から社会的な活動・実習に至るまで、各場面で具体的なスキル指導を行うと同時に、自分の行動や態度のふり返りと内在化を補完・補強する支援も極めて重要と考えられる。これまで幼児期や学齢期の支援では、集団適応に向けたソーシャルスキル指導と小集団での成功体験に重点が置かれてきた。これだけではライフスキル獲得に対して十分な効果を発揮できないかもしれない。
本シンポジウムの第一部では、発達障害の人たちにおけるライフスキルの基盤となる生活習慣の自律にかんする実態報告を、成人期まで支援を受けなかった事例、幼児期や学齢期から支援を開始した事例を通じて行う。第二部では、発達障害の高校生を対象とした「わかば学園」における包括的なライフスキル促進の実践報告を行う。幼児期から学齢期を通じたライフスキルに対する支援が、発達障害の人たちの内面発達や社会参加に及ぼす可能性について討論を行いたい。
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