[JH4] 中学校通級指導教室における指導効果の検証Ⅱ

[JH4] 中学校通級指導教室における指導効果の検証Ⅱ

利用生徒のアンケート結果と指導事例を通して

小林靖¹, 近藤幸男², 下村治³, 三富貴子⁴, 柘植雅義⁵ (1.横浜市立本郷特別支援学校, 2.横浜市立鴨志田中学校, 3.横浜市立洋光台第一中学校, 4.熊谷市立富士見中学校, 5.筑波大学)

【企画の趣旨】一昨年度、同じタイトルで自主シンポジムを企画・発表した。学習支援を中心とした指導効果について事例を通して話題提供した。しかし、当事者の声が聞けた検証以外は、指導効果の検証としては不十分であった。そこで、今回はその続編として、通級指導教室利用生徒へアンケートを実施し、効果測定を実施した。その結果と、本来の指導の目的である障害の克服・改善のための自立活動の指導を実践されている先生から本人及び保護者の了解を得ている事例を挙げてもらい、その生徒の変容の様子からも指導効果の検証を行ってみたいと考えた。高等学校における通級指導教室の議論が活発化されている中で、中学校の通級指導教室における指導効果の検証は、今後の設置へ向けた取組みの参考になるはずである。高等学校における特別支援教育の推進に関する調査研究協力者会議の委員を務められた筑波大学の柘植雅義教授に指定討論者になっていただき、中学校や高等学校における今後の通級指導教室の方向性について参会者と討論してみたい。