[RA01] 日本LD学会の魅力と可能性（3）

[RA01] 日本LD学会の魅力と可能性（3）

講師：柘植雅義¹, 司会者：漆澤恭子² (1.筑波大学, 2.植草学園短期大学)

2014年6月に理事長に就任して以来、毎年、日本LD学会の魅力と可能性についてお話ししています。
　日本LD学会の会員数は、継続して増加傾向にあり、この4月の時点で9000名に迫る勢いで、この分野の学術学会では最大規模です。さらに、広く、教育学や心理学関連の学術学会全体からみても、いくつかの学会と並んで最大規模です。それだけに、例えば、50ほどの心理学系の学術学会の連合体である日本心理学諸学会連合においても、日本LD学会には大きな期待が寄せられています。
　学会設立から25年が経過し、このように急速に大きく成長した背景には、このLD学会がとても魅力的な学会であり、いろいろな可能性を秘めているからだと思います。そして、毎年、全国各地のどこかで開催される年次大会は、何と居心地の良い大会でしょう。たとえ知らない人々同志であっても、LDを始め広く発達障害に関わる教育、心理、医療、福祉、労働等という共通項、LD学会員という共通項により、一体感が生まれ、大会期間中、豊かで有意義な時間が過ぎていくのを感じます。そして、ポスター発表も、シンポジウムも、講演会も、実に先進的で、躍動的で、活発な未来志向のディスカッションがなされています。
　このような日本LD学会を、もっともっと魅力的な学会にしていくために何ができるか、そして、また、さらなる飛躍の可能性について、皆さんと一緒に考えていく機会としたいと思います。